ChatGPTでコードを書かせて暗号資産のbotterに botter・ちか氏 1/3

botterのちか氏に、取引を始めたきっかけなどについて伺いました。

ちか氏 プロフィール

クリプトで稼ぎたい2児のママ|ChatGPT botter

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取材実施日

2024年9月5日

STEPNの「歩くだけで稼げる」に惹かれて暗号資産の世界に

ーー暗号資産の取引を始めた時のことについて教えてください。

クリプトを始めたのは、2022年2月ごろにSTEPNというBCGがちょうど流行っていたときです。

Xで「歩くだけで稼げる」という投稿を見て、惹かれて入りました。

ーーそれまでビットコインなど暗号資産を買っていましたか。

それまではコインチェックで少しビットコインを買ったことはありましたが、本格的に始めたのはSTEPNからです。

STEPNは歩いたり、ミントしたりで、最終的には30万円ほどの利益が出ました。

この頃は完全な初心者で、クリプトが新鮮でとても楽しかったです。STEPNが5月に崩壊した後にも、雨後の筍のように多様なBCGが出てきていろんなプロジェクトを触りました。

ーー具体的にはどのように触っていたのでしょうか。

2022年はBCGで遊んでいましたが、だんだん下火になってきて、2023年はエアドロ活動に重点的に取り組んでいました。

いろんなチェーン、プロジェクトを触って、アービトラムやSuiなどのエアドロをいただきました。

それぞれ配布からすぐに売ったのですが、どちらも30-40万円ほどになりましたね。

その後、2023年は冬相場でやることが少なくなってきたというのもあり、2023年8月にbotterのQASHさんの影響を受けて、botの勉強を始めました。

2023年後半はずっとbotの勉強をしていて、2024年からやっと成果が出て、botでアビトラしたり、先月と今月は上場戦で利益を出し、ようやくA級になることができましたね。

※インタビューは2024年9月5日に実施

子供の世話をしつつ、平日の昼間にbotの活動を行っている

ーーお仕事などこれまでのご経歴について教えてください。

大学を卒業後、会社員を3年ほど勤め、その後結婚。

主人の都合で海外に行くことになり、海外で就職。そこからまたすぐに別の国に異動となり、退職しました。

転勤族の妻として会社勤めをすることに限界を感じて起業し、帰国後の今もフリーランスとして働いています。

子供が7歳と4歳で小さいということもあり、それほど忙しくは働いていないので、平日の昼間はbotに時間を割く余裕があります。

日中は子供が学校、保育園に行っているので手間はかかりませんが、17時以降はどうしても付きっきりになり、そこでbotの活動はおしまいです。

ーー株式など投資全般について暗号資産以前になにか取引されていましたか。

2020年のコロナショックのときにNISAを始めて、S&P500、オルカンを買う程度です。

上振れたら売ってまずは原資を回収する

ーー「歩くだけ稼げる」が面白くてSTEPNを始め、30万円程度の利益を出したとのことですが、STEPNの暴落には巻き込まれなかったのでしょうか。

まず最初にソラナのチェーンでSTEPNがあって、そこから入ったのですが崩壊前に30万円の利益が出て、崩壊時には既に原資回収もして利益が出ていたのであまり影響は受けませんでした。

BSCチェーンは高級で、コモン一足数十万円、アンコモンで一足100万円というときがあったのですが、それも崩壊前に原資回収をしていて、トントンで逃げれました。

失敗としては、BSCチェーンのときにコモンとコモンのミントをしてアンコモンが出て、即売れば+100万円というタイミングがあったのですが、ステータスがいい靴だったので少し高めに設定したら全然売れませんでしたね。

そのまま下がって売るに売れず、崩壊後に自分で使って、最終的に3万円で売りました。

欲張ったのが良くなかったですね。

ーーそれ以外は原資回収して暴落も免れたとのことですが、どういう理由で原資を抜いていたのでしょうか。

私は割と保守的なタイプで、必ず初動で入ることと、STEPNでの失敗も踏まえて欲張らず上振れたら売ってまずは原資回収するということを徹底していたからですね。

STEPNに限らず、その後いろんなBCGを触りましたが、一度も原資回収漏れすることなく、プラスで終わっています。

botを使って上場戦で利益を上げることができ、「botはすごい」と感じる

ーー「STEPNが崩壊した後、いろんなBCGを触った」について詳しく教えてください。

ゲームをプレイしたり、上場戦に参加していました。

2022年7月にSTEPNのイーサリアムチェーンのトークンの上場戦があって、それが界隈ではすごく盛り上がったんですね。

そこで結果として60万円ほど利益が出ました。

私はそのとき全くコードも書けなかったですし、botを使ったこともありませんでしたが、とあるDiscordでbotを無償で公開してくださっている方がいたんです。

UIも整った初心者でも簡単に使える環境を作ってくれて、そのbotを使って上場戦で利益を上げることができて、「botはすごい」と感じて。

その後すぐにコーディングを開始するとまではいきませんでしたが、その時の体験が今のbotの活動にも繋がっています。

ーー2022年7月にbotで初めて利益を出したんですね。

そうです。

ーーそれまでプログラミングの経験はあったのでしょうか。

大学の授業で少し勉強した程度で、何年も前なので何も覚えていませんでした。

ーーそういった方でも真似をして取引開始できるようなものが公開がされていたのですね。

そうなんです。

UI上で自分の秘密鍵やアドレス、トークンのアドレスといったものを入力すると裏でコードが動くというものでした。

労働以外の活動でお金が増えるという感覚が新鮮で面白かった

ーーSTEPNで最初に30万円の利益が出たときはどう感じましたか。

めちゃくちゃ面白いなと思いました。

投資自体がほぼ初めてで、労働以外の活動でお金が増えるという感覚が新鮮で面白かったです。

ーー上場戦も順調に利益が出ていたのでしょうか。

順調に利益は出たのですが、一回だけ損したことがあります。

ロシア版のSTEPNみたいなゲームでAMAZYというものがあったのですが、「LP追加後から数ブロック以内に買ったものは全てブラックリストに入れてロックして売買できない」というコントラクトが書かれていたんです。

botを使っていたために、買うのが早くてロックされてしまいました。

2,000ドルほど入れて、2023年にロックが解除され、25ドルになって返ってきましたね。

2022年はそういったことはありつつも全体的にはプラスで終わりました。

「リスクを抑えながら稼ぐことができる」に惹かれてbotの開発を始める

ーー2023年8月にQASHさんの影響を受けてbotの勉強を始めたということですが、具体的にどのように影響を受けたのでしょうか。

Kudasaiで「養分さんようこそ」というコンテンツがあり、そこにQASHさんが登壇されていました。

「養分さんようこそ」は自分の養分エピソードを語る会ですが、QASHさんは養分エピソードが全然なくて、逆に聞いている全員が養分にされているような感じでした。

その中で、「アービトラージはリスクを抑えながら稼ぐことができる手法であり、botで行うと効率的、かつbotでないと取れない鞘がある」と紹介されていました。

私は保守的なタイプなので「リスクを抑えて稼げる」という点に惹かれて、自分でもやってみたいと思い勉強を始めました。

本は読まず、GoogleとChatGPTに聞きながら少しずついろんなことができるようになった

ーー勉強をはじめて、その後について教えてください。

「Python Mac 始め方」などでググり、Pythonをダウンロードして環境を構築するところから始めました。

完全に素人なので、仮想環境を入れるのを忘れてやり直したり、環境構築するだけで一苦労でした。

その後、国内CEXでの価格取得、指値注文を出す、といった簡単なbotを作り始めました。

コードはブログなどにほとんど書いてあり、やり方も丁寧に説明されていて、ほとんどコピペで作れるようなものだったので、まずは第一ステップとしてそんなことをやっていましたね。

ーーググりながら順調に一つ一つできていたのでしょうか。

そうです。

ググってコピペしてやっていました。

初めてPythonを勉強した日にそのことをツイートして、二ヶ月間、毎日Xになにをやったか投稿していました。たくさんの方が応援してくれて励みになりましたね。

本は読まず、GoogleとChatGPTに聞きながらやってみて、少しずついろんなことができるようになっていきました。

コードは全てChatGPTが書いている

ーー2023年の8月から12月の間に利益は出ましたか。

利益はゼロでした。なかなか辛い時期でした。

最初は国内CEXで練習して、その後DEXに移行し、Uniswapでの価格取得、Uniswap上でのスワップをいろんなチェーンでやっていました。

これらもChatGPTをフル活用し、全部聞きながらやっていました。

あまり信じてもらえないんですが、ほとんど自分ではコードを書いてなくて、全部ChatGPTが書いています。

ChatGPTに聞いているだけでなにもすごくはない

ーーChatGPTは誤った情報を出力することがあり、コードが書けない人だと誤ったコードが出力されてもそれを間違っていると判断、修正することが難しい印象です。いかがでしたか。

おっしゃるとおり、難しかったです。

出てきたコードをそのまま使ってもエラーになることがあって、そのときは表示されたエラーの内容をChatGPTに「改善してください」と指示し、何度かやり取りして解決していきました。

ただ、やはりChatGPTを使うのも、自分にスマートコントラクトの知識がないと指示の出しようがなかったり、前提条件を伝えられなかったりします。

botの勉強をしながらChatGPTを触っているとスマートコントラクトの知識も段々とついてきて、それでコーディングも勉強しつつ、スマートコントラクトも同時に勉強していきましたね。

ーーエラーの修正もChatGPTにすべて行わせているのですね。すごいですね。

いろんな方に「すごい」と言っていただけるのですが、本当にChatGPTに聞いているだけです。

何もすごくないんですよ。

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全三回のちか氏のインタビュー、2記事目に続きます

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