8月頭の日本株相場の急落から一転、投資家の物色意欲は強く戻り相場が続いています。
本記事では、こうした中物色の対象となりそうな時価総額60億円以下かつ好業績の小型株をピックアップしてみました。
1.ペットゴー(7140)
東証グロース 時価総額15億円
ペットゴー(7140)はペット用のヘルスケア用品などのインターネット通販(EC)を手がけています。
犬猫の食事療法食「ベッツワンベテリナリー」、犬猫の総合栄養食「ベッツワンプレミアム」、ノミ・マダニ駆除薬などを展開。自社サイトのほか「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon.co.jp」などの大手オンラインサイトにも出店しています。
これまで動物病院でしか購入できなかった犬猫の飼い主に支持が広がっています。
2024年3月末時点での過去1年以内にECで同社の商品を購入したアクティブ購入者数は51万人となり、リピート顧客の比率が年々上昇しています。
創業は2004年で、2022年4月に東証グロース市場にIPO(株式新規公開)しました。
前期2024年3月期は売上高が前期比1%は99億円と減収ながらも営業利益は5%増の2億4,700万円と過去最高となりました。
今期2025年3月期は売上高が5%増の103億円、営業利益が27%増の3億1,300万円と増収大幅増益を見込んでいます。
ナショナルブランドから直販モデルのD2Cブランドへのシフトを進めており、今後の成長に向けた施策に取り組んでいます。
SNSによるマーケティングやオンライン、ホームセンターなどの売り場拡大なども進めています。
予想PER(株価収益率)は7倍、PBR(株価純資産倍率)は1.3倍と株価指標は割安なゾーンにあり、業績の安定成長を再評価する動きに期待したいところです。
2.GMOメディア(6180)
東証グロース 時価総額53億円
GMOメディア(6180)は、GMOインターネット傘下で自社メディア運営を手がけています。
ポイントサイトの「ポイントタウン」や広告ゲームプラットフォームの「かんたんゲームボックスbyGMO」のほか、主力の成長事業としてプログラミング教育の「コエテコ」、美容医療の「キレイパス」などに注力しています。
設立は2000年で2015年当時の東証マザーズ市場(現グロース市場)にIPOしました。
「コエテコ」では、子供向けや社会人向けのプログラミング教育を軸としており、子供向けサービスは「プログラミング教室 地域名」の検索では197地域で1位表示される点が強みです。
社会人向けはプログラミングのほか、デザインやマーケティングといったリスキリング領域も強化しています。
今期2024年12月期決算は売上高が前期比10%増の69億円、営業利益が22%増の6億5,000万円と営業利益は過去最高を見込んでいます。
国内のインターネット広告市場は、2023年に過去最高の3兆3,330億円となり、テレビや新聞などを含めた総広告費に占める構成比は46%と約半分に達しています。
今後についてもゲームやポイントサイトなどの安定収益事業を土台に成長領域の教育、美容医療関連事業に投資を継続し、成長を目指す方針としています。
予想PERは12倍と割安感があり、予想配当利回りも4.3%と株主還元にも積極的です。
3.ロジザード(4391)
東証グロース 時価総額39億円
ロジザード(4391)は、在庫管理システムをクラウドで提供する物流支援企業です。
入出荷や在庫管理の作業効率を上げるハンディターミナルやバーコード関連機器のレンタル・販売も手がけています。
社名は物流の「ロジ」スティクスと魔法使いのウィ「ザード」に由来しており、物流を魔法のように革新的に効率化することを目指しています。
同社の在庫管理システムは稼働まで最短で1ヶ月で納品する「短納期」、カスタマイズ開発は最小限とし、「リーズナブル」なコストでの導入が可能な点が強みです。
さらに365日対応のサポートと導入コンサルティングのスピードも売りとしています。
今期2025年6月期は売上高が前期比12%増の22億円、営業利益が16%増の4億円と増収増益見通しです。
売上高は12期連続の増収で営業利益は3期ぶりに過去最高益となる見込みです。
また、自己資本比率も85%と高く、財務体質も安定しています。
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