おすすめのネット証券10社を紹介|初心者が気にすべきポイントは?

ネット証券は、証券会社の営業時間に影響されない手軽さや、取引手数料の安さ、ユーザーのために用意された各種ツールの多彩さなどが魅力で、現在人気があります。

この記事では、これからネット証券を始めたい方のために、おすすめのネット証券を10社紹介します。

取引手数料や取扱銘柄数、対象商品やサービスなど、様々な面からネット証券を比較してみましたので、自分に合いそうなものを使ってみてください。

本コンテンツ内で紹介するサービスには広告が含まれている場合がございます。

ネット証券を選ぶポイント8選

これからネット証券をはじめる人のために、「ネット証券を選ぶ際のポイント8選」を紹介します。

①取引手数料の安さ

ネット証券を利用するうえで特に気にすべきなのは「取引手数料の安さ」です。

ネット証券は実店舗がないなどの理由もあり、店舗型の証券会社と比べても取引手数料が安いのが特徴です。

取引手数料は安いに越したことはありませんが自分に合ったものを選ぶのも重要。

・1回の取引ごとに手数料が発生するプラン
・1日の取引の合計額に対して手数料が発生するプラン

取引手数料は主に上記の2プランがあります。

自分が取引する金額の規模や頻度に応じて、最適な会社を選びましょう。

②取引ツールやアプリの使いやすさ

ネット証券は取引や入金等、必要な手続きをすべてスマホやPCで行わなければならないため「取引ツールやアプリの使いやすさ」が重要です。

各社、利用用途やユーザーのレベルに合わせて様々なアプリを用意しています。

例えば、「auカブコム証券」のアプリはスマホ会社ならではの使いやすさが人気ですし、「楽天証券」のアプリは日米両株の取引をアプリの切り替えなしで行うことができます。

実際にツールが使いやすいかどうかは利用してみないとわからないため、気になるものがあったら一度証券口座を開いてみるのがおすすめです。

③ポイントが貯まる、ポイントで投資ができる

「投資はしてみたいけど、現金はなるべく使いたくない」という初心者の方は、試しに「ポイント投資」をしてみるのがおすすめ

例えば楽天証券なら、楽天カード利用などで貯まったポイントを1円換算で投資に利用でき、100円(100ポイント)からの運用が可能。

また、取引手数料や投資信託の保有額に応じてポイントが貯まる会社もありますので、「どれを選んでいいかわからない方」は、利用できるポイントを軸にネット証券を選択してもいいでしょう。

④投資商品の豊富さ

「まだ自分が何に投資をしたいのか決まっていない人」にとっても、投資商品が豊富にあるネット証券を選んでおいて損はありません。

投資にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。

金融商品リスク・リターン運用期間初期投資
株式投資(国内株・米国株)ハイリスク・ハイリターン短期向け数万円~
投資信託ローリスク・ローリターン長期向け100円~
つみたてNISAローリスク・ローリターン長期向け100円~

特に利用者が多いのは株式投資ですが、これは1つの企業に投資をすることになりますので、業績等によって比較的値動きしやすいのが特徴。

一方、投資信託は株や債権、不動産等に分散投資ができるため、株式投資と比べると値動きが小さいのが特徴です。

取り扱っている投資商品が豊富なネット証券を選べば、「自分のこれからの投資の方向性」を見定めやすくなるでしょう。

⑤信頼性や利用者数

ネット証券に限らず、新しく何かをはじめるときは「他の人は何を使っているのだろう」

など、他人の意見が気になるものです。

利用者数が多いネット証券を選べば、安心して投資をはじめることができます。

また「利用者が多い=コストやサービス、使い勝手など、総合的な評価が高いネット証券」であるのは紛れもない事実です。

また、利用者が多ければ情報や口コミも多く、情報交換がしやすくなる等のメリットもあります。

まずは利用者が多いネット証券を利用し、自分の投資の方向性が見えてきたら、それに特化した別の証券会社に乗り換えるのもおすすめです。

⑥新規公開株(IPO)の取扱銘柄数

新規公開株の取引をメインに行いたい方は、各ネット証券のIPO実績や取扱銘柄数に注目しましょう。

新規公開株は公募価格以上に価格が上昇することが多いため、投資家に人気があります。

発行株数が取引希望株数を上回ると抽選が行われますが、当選する確率は1〜2%程度

少しでも当選確率を上げるには、なるべく新規公開株の取り扱いが多いネット証券を選択し、繰り返しトライしていくのがおすすめです。

⑦情報配信などサポートの手厚さ

特に初心者の場合、証券会社からの情報配信やサポートの手厚さが重要です。

ネット証券は、店舗型の証券会社と違い、スタッフと対面してサポートを受けたり、アドバイスをもらったりすることができないからです。

各社が提供しているオンラインサポートの例を紹介します。

・定期的なニュース配信やメルマガ

・オンラインセミナー

・アナリストによる市場展望や個別銘柄に関するレポート

・投資メディアの運営や解説動画の配信

・AIによるチャットサポート など

サポートが手厚ければ、投資に失敗するリスクが低くなります。

また、多くはないですが、中には電話や対面でのサポートを受けられるネット証券もあります。

⑧少ない金額からはじめられるか

ポイント投資の件でも説明しましたが、初心者の方は「まずは少ない金額からはじめたい」と思うもの。

米国株は1株から購入できますが、国内株の場合、100株単位(単元株)で取引するのが一般的です。

例えば1株1,000円でも、100株となれば計10万円になりますので、人によっては「ハードルが高い」と感じるはず。

100株未満の株取引を「ミニ株」や「単元未満株」と呼びますが、これに対応しているネット証券を選べば、気軽に投資をスタートできるでしょう。

ネット証券の比較一覧表

ネット証券を選ぶ際のポイントがわかったところで、項目ごとに各社を比較していきましょう。

この章では、取引手数料や取り扱い銘柄数など、各項目ごとにご紹介させていただきます。

詳細な比較の一覧表は記事最後にまとめてご紹介させていただきます。

※証券会社数、比較の項目数が多いため、まずは各項目ごとにご確認いただき、最後にまとめて確認いただくことをおすすめします。

取引手数料が安いネット証券

まずは、これから紹介する各社の取引手数料の安さを比較してみます。こちらは国内株式の取引手数料を比較した表になります。

ネット証券名取引手数料
SBI証券無料 (電子交付サービス申込済みの場合)
楽天証券無料(ゼロコースの場合)
松井証券~50万円まで無料
auカブコム証券~100万円まで無料(1日定額手数料コースの場合)
マネックス証券55円~1013円(3000万円までの取引の場合)
岡三オンライン100万円まで無料
GMOクリック証券100万円まで無料(定額プランの場合)
SBIネオトレード証券100万円まで無料(定額プランの場合)
DMM株100万円まで無料(定額プランの場合)
PayPay証券PayPay証券が定める基準価格に0.5%を乗じたもの

国内株式の取引手数料の安さで選ぶのであれば、完全無料であるSBI証券と楽天証券を選んでおけば間違いはありません。

「1日100万円まで無料」の会社が多いですが、100万円を超えた場合の取引手数料は各社によって差があるので注意しましょう。

例えば300万円以上の取引をする場合。以下のような差がつくことがあります。

・松井証券…300万円~400万円の取引手数料が4,400円

・SBIネオトレード証券…300万円以上取引の手数料は一律880円

一方、米国株式の取引手数料が無料なのはSBI証券とDMM株になります。

国内・米国株の取扱銘柄数の多いネット証券

次に、国内株、米国株の取扱銘柄数を比較します。

ネット証券名国内株の取り扱い銘柄数米国株取扱銘柄数
SBI証券約3,300約4,300
楽天証券約4,000約4,000
松井証券約1000約3,100
auカブコム証券約4,000約1,900
マネックス証券約4,000約4,200
岡三オンライン取扱なし取扱なし
GMOクリック証券約230取扱なし
SBIネオトレード取扱なし取扱なし
DMM株取扱なし約2,000
PayPay証券約180約150

国内株の取扱銘柄数が特に多いのは、楽天証券・auカブコム証券、マネックス証券です。

米国株の多さではSBI証券がトップ、次点でマネックス証券、楽天証券という結果に。

日米両株の取扱銘柄数が多い方がいい方は、楽天かマネックスを選ぶのがおすすめです。

投資信託の銘柄が多いネット証券

次に投資信託の取扱銘柄数の多さで比較してみます。

ネット証券名投資信託の取扱銘柄数
SBI証券約2,600
楽天証券約2,600
松井証券約1,800
auカブコム証券約1,700
マネックス証券約1,700
岡三オンライン約640
GMOクリック証券約130
SBIネオトレード証券約30
DMM株取扱なし
PayPay証券約10

投資信託の取扱銘柄数が特に多いのは、SBI証券と楽天証券です。

IPO株の取り扱いが多いネット証券

次にIPO実績を比較します。IPOとは「上場して新規株を発行すること」ですので、IPO実績が多い証券会社ほど、新規株の取扱いが多くなります。

(下記の表は2022年時点での結果になります。)

ネット証券名IPO実績
SBI証券89社
楽天証券65社
松井証券54社
auカブコム証券26社
マネックス証券61社
岡三オンライン43社
GMOクリック証券0社
SBIネオトレード証券21社
DMM株12社
PayPay証券0社

IPO実績が特に多いのはSBI証券、楽天証券、マネックス証券です。

IPO株は人気が高く、抽選になる可能性も高いので、少しでも当選確率が上がるよう、IPO実績が多い証券会社を選ぶことをおすすめします。

新NISAの取り扱いが多いネット証券

最後に新NISAの取扱銘柄数で各ネット証券を比較します。

ネット証券名成長投資枠 取扱銘柄数つみたて投資枠 取扱銘柄数
SBI証券約1,200約200
楽天証券約2,500約200
松井証券約1,000約200
auカブコム証券約900約210
マネックス証券約1,700約200
岡三オンライン不明不明
GMOクリック証券約110約40
SBIネオトレード証券約30約10
DMM株取扱なし取扱なし
PayPay証券取扱なし取扱なし

新NISAのつみたて投資枠に関しては各社にあまり違いが見られませんでした。

成長投資枠に関しては楽天証券がトップという結果に。

NISAはそれ自体に分散投資の効果があるため、いくつもの銘柄を買う必要はないと言われています。

それでも「豊富な銘柄の中から気に入ったものを選びたい」という方は参考にしてみてください。

おすすめのネット証券会社一覧・比較

SBI証券

ネット証券を検討する方にとって最もおすすめしたいのが「SBI証券」。

SBIグループが運営するこのネット証券は「利用者数」「取扱手数料」「各種取扱銘柄数」など、どれをとってもトップクラスを誇ります。

初心者から上級者まで利用しているSBI証券の基本情報は以下の通り。

現物株の取引手数料無料(電子交付サービス申込済みの場合)
国内株の最低購入数1株~
IPO実績89社(2022年時点)
国内株の取扱銘柄数約3,300
投資信託取扱銘柄数約2,600
米国株の取扱銘柄数約4,300
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数約320
新NISA成長枠 取扱銘柄数約1,200
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数約200
投資に使えるポイント・Tポイント
・Vポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALマイル
スマホアプリ・SBI証券 株アプリ
・SBI証券 米国株アプリ
・かんたん積立アプリ

口座開設数(利用者数)は日本でもトップクラス

SBI証券はネット証券の中でも特に人気が高く、口座開設数は2023年末の時点で「約1,100万口座以上」、利用者数は約840万人以上とされています。

利用者が多い分口コミも豊富なので、初心者の方も情報収集がしやすいでしょう。

国内株の取引手数料が無料

SBI証券の最大の特徴は「取引手数料が無料」なこと。

2023年9月30日より「ゼロ革命」を掲げ、「電子交付サービス」に申し込みをした方の「国内・米国株式」の取引手数料や申込手数料が無料になりました。

IPO・投資信託・米国株等の取り扱いが豊富

SBI証券はIPO株、投資信託、米国株、新NISA等どれをとっても取扱数がトップクラス。

IPO実績も多いため、新規株を狙っている方にもおすすめです。

IPO株は発行株数を取引希望株数が超えてしまうと抽選となりますが、抽選に外れた場合「IPOチャレンジポイント」がもらえます。

IPOチャレンジポイントの利用によって、次回抽選時の当選確率が上がるなどの独自サービスも見逃せません。

様々なポイントやマイルが貯まっていく

SBI証券は様々なポイントやマイルと提携しており、取引手数料や投資信託の保有額等に応じてポイントが貯まっていきます

・Tポイント
・Vポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALマイル など

貯めたポイントを再び投資に利用することもできますし、買い物などに利用することも可能です。

楽天証券

楽天証券はみなさんご存じの、「楽天グループ」が運営しているネット証券会社

記事内で紹介しているネット証券の中でも人気が高く、証券口座の開設総数は1000万を突破しました。

貯まっている楽天ポイントを投資利用できたり、楽天銀行に入っているお金で取引ができたり、楽天グループの強みを活かしたサービスが充実したりしているのも特徴的です。

現物株の取引手数料無料(ゼロコースの場合)
国内株の最低購入数1株~
IPO実績65社(2022年時点)
国内株の取扱銘柄数約4,000
投資信託取扱銘柄数約2,600
米国株の取扱銘柄数約4,000
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数約340
新NISA成長枠 取扱銘柄数約2,500
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数約200
投資に使えるポイント楽天ポイント
スマホアプリiSPEED

国内株式取引手数料が無料

4つある手数料コースのうち、「ゼロコース」を選択した場合、国内の取引(現物、信用取引)手数料が完全無料になります。

海外取引の場合は手数料がかかりますが、取引手数料の1%がポイントとして還元されます。

・米国株式…1回の取引代金の0.495%

・中国株式…1回の取引代金の0.275%

・信用取引の場合…1回の取引代金の0.33%

投資信託・NISAの取扱銘柄数がトップクラス

楽天証券は投資信託・NISAの取り扱い銘柄数がトップクラス

特に「新NISA成長投資枠の取扱銘柄数」に関しては群を抜いて1位となっています。

つみたて投資枠の年間投資限度額が120万円に対し、成長投資枠は240万円ですので、これからNISAを中心に投資をしたい方におすすめです。

楽天ポイントを利用した投資が可能

先ほど軽く触れましたが、楽天証券は楽天に関連するサービスを利用した際に貯まる「楽天ポイント」を1円換算で投資に利用することができます。

投資信託であれば100円(100ポイント)から運用可能。「本格的に投資を始める予定はないが、とりあえず体験してみたい」という方にはちょうどいいサービスです。

普段の生活で楽天カードや楽天市場等を利用することが多い方は、そのポイントを利用して投資をはじめてみましょう。

スマホアプリ「ISpeed」で日米両株の対応に可能

楽天証券の口座を開設することで利用可能になるのが「iSPEED」。iOS、Androidに対応したトレーディングツールです。

取引、株価や為替の状況の確認、ニュース等の情報配信など、投資に必要なものが一通り詰まっています。

同アプリ内で日米株両方の取引ができるのも特徴。

松井証券

松井証券は創業100年を超える老舗の証券会社。

現在はネット証券を専業としており、老舗ならではの行き届いた顧客サービスやサポートが特徴です。

幅広い商品を取り扱っていますが、投資信託やFX、NISAの取引手数料が無料であることも見逃せません。

松井証券の基本情報は以下の通り。

現物株の取引手数料~50万円まで無料
国内株の最低購入数1株~
IPO実績54社(2022年時点)
国内株の取扱銘柄数約1000
投資信託取扱銘柄数約1,800
米国株の取扱銘柄数約3,100
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数約400
新NISA成長枠 取扱銘柄数約1,000
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数約200
投資に使えるポイント松井証券ポイント
スマホアプリ・日本株アプリ・米国株アプリ・株touch・投信アプリ・FXアプリ など

1日50万円までの国内取引手数料が無料

松井証券は1日50万円までの国内取引(現物、信用)が無料。50万円を超える場合、100万円ごとに税込1,100円が加算されていくイメージです。

・~50万円:無料

・~100万円:1,100円

・~200万円:2,200円

・~300万円:3,300円

300万円を超えた場合でも同様で、100万円ごとに1,100円ずつ加算されていきます。

50万円まで無料で利用できる点はいいのですが、それ以降の手数料はやや高めですので、高額取引をする方は注意しましょう。

投資信託、NISA、FXの取引手数料が無料

国内の高額取引ではやや高めの手数料がかかる松井証券ですが、投資信託、NISA、FXの取引手数料は無料となっています。

「なるべくコストをおさえ、お客様の運用成績に良い影響を与えたい」という想いのもと手数料が設定されています。

松井証券ポイントを他のポイントや商品と交換可能

提携しているクレジットカード「MATSUI SECURITIES CARD」の利用や、投資信託の保有額に応じて松井証券ポイントが貯まっていきます。

このポイントを再び投資信託の積み立てに利用することができるだけなく、その他のポイントへの変換や商品との交換ができます。

【引用:松井証券

ニュース配信や電話サポートなど初心者にも好評

松井証券は顧客に対するサポートの手厚さが好評です。

・アプリの使い方がわからない

・銘柄の探し方、選び方がわからない

・取引すべきタイミングがわからない

初心者の場合、様々な場面で困ってしまうことが多いでしょう。

松井証券は、松井証券の口座をお持ちの方なら誰でも電話サポートを受けることができます(平日 8:30〜17:00)。

「対面サポートが受けられない」というネット証券の弱点を克服したサービスです。

auカブコム証券

auカブコム証券は、SBI証券や楽天証券と並んで「五大ネット証券」と言われています。

「三菱UFJフィナンシャルグループ」と「KDDIグループ」が共同運営しているような形になっており、au(スマホ会社)、au銀行、au PAY、三菱UFJモルガン・スタンレー証券など、グループで連携した様々なサービスを提供しています。

2019年12月、「カブドットコム証券」から「auカブコム証券」に名称変更しました。

auカブコム証券の基本情報は以下の通り。

現物株の取引手数料~100万円まで無料(1日定額手数料コースの場合)
国内株の最低購入数1株~
IPO実績26社(2022年時点)
国内株の取扱銘柄数約4,000
投資信託取扱銘柄数約1,700
米国株の取扱銘柄数約1,900
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数約300
新NISA成長枠 取扱銘柄数約900
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数約210
投資に使えるポイントPontaポイント
スマホアプリ・au株コム証券アプリ・au株コム証券FXアプリ・カブボード・EVERチャート  など

1日100万円までの現物・信用取引手数料が無料

auカブコム証券は1日の現物株式取引手数料、信用取引手数料の合計が100万円まで無料(1日定額手数料コースを選択した場合)。

100万円を超えた場合には、100万円ごとに1,100円が加算されていきます。

ワンショット手数料コースを選択した場合には、50〜100万円の現物取引には535円、50万円以上の信用取引には385円がかかります。

1日の取引が100万円を超える予定がない方にはおすすめの料金設定です。

25歳以下は取引手数料が実質無料

25歳以下の方の現物取引手数料は一切無料

若い方でも投資がはじめやすいように設計されています。

1株から購入可能で気軽にはじめやすい(プチ株)

国内株の取引は100株(単元株)単位での取引が一般的ですが、auカブコム証券では1株からの売買が可能。

「プチ株」と呼ばれるサービスですが、プチ株の購入にはPontaポイントを利用可能です。

「元手は少ないけれど、投資をはじめてみたい」といった方向けのサービスが充実しています。

「カブナビ」や「EVERチャート」等の高性能ツールが利用可能

auカブコム証券は、銘柄探しや取引、分析等、目的や用途に合わせたツール、アプリが豊富にあり、PCでもスマホでも利用可能。

特に人気なのは、66種類の分析機能を備え、最大250種類の銘柄を登録できる高機能チャートツール「EVERチャート」、200種類の検索条件を備える高機能検索ツール「カブナビ」など。

マネックス証券

マネックス証券も五大ネット証券のひとつとされています。2004年に「旧マネックス証券」と「日興ビーンズ証券」が合併することで現在のマネックス証券が誕生しました。

金融商品の取扱幅も広く、全体的に非の打ち所がないのが特徴ですが、米国株や米国ETFの取扱の多さがウリのネット証券です。

2024年にNTTドコモとの提携が開始されたため、今後dカードやポイントを絡めたサービスが展開されていくでしょう。

マネックス証券の詳細は以下の通り。

現物株の取引手数料55円~1013円(3000万円までの取引の場合)
国内株の最低購入数1株~
IPO実績61社(2022年時点)
国内株の取扱銘柄数約4,000
投資信託取扱銘柄数約1,700
米国株の取扱銘柄数約4,200
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数約400
新NISA成長枠 取扱銘柄数約1,700
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数約200
投資に使えるポイントマネックスポイント
スマホアプリ・マネックス証券アプリ
・銘柄スカウター
・ferci など

米国株の取り扱い銘柄数は日本トップクラス

マネックス証券は米国株や米国ETFの取扱銘柄数がトップクラスです。

投資信託の取扱銘柄数はSBI証券や楽天証券にはやや劣りますので、「米国株をメインに取引したい」と決めている方にはおすすめのネット証券です。

IPO株の取り扱いも豊富

マネックス証券はIPO実績も豊富。

抽選になった場合、過去に落選した方を優遇する(次回当選率が上がるなど)サービスが用意されていたりしますが、マネックスに関しては毎回公平に抽選が行われます

これは「取引回数や取引金額が少ない個人投資家にも平等にチャンスが回ってくる」とも言い換えられます。

IPO株を狙っている方はマネックス証券も選択肢に入れておくべきでしょう。

アプリやツールが豊富に用意されている

マネックス証券は目的やシチュエーションに応じたアプリやツールが豊富に用意されています。

代表的なのがトレーディングツールの「マネックストレーダー」。Trading One画面では、気になっている銘柄の情報やチャート、ニュース等を一画面に表示することが可能。

さらに、ワンクリックで注文可能な「スピード注文」、「マルチチャートビューア」では、ブックマークしている銘柄のチャートをまとめてチェックすることができます。

他にも様々な機能やアプリがありますので、有効活用すれば快適な投資活動を行うことができるでしょう。

レポートやメルマガ・セミナー等のサポートが充実

マネックス証券は顧客に対する情報配信やサポートが充実しています。

・日々更新されていくオリジナルレポート

・投資に役立つ情報を発信していくメディア(マネクリ)

・SNSやYouTubeを利用した情報配信

・提携するアドバイザーによる資産運用のサポート など

アプリやツールが豊富なだけでなく、ユーザーへのサポートも徹底しているのがマネックス証券の特徴です。

岡三オンライン

次に紹介するのが岡三オンライン。

岡三オンラインは、2022年に親会社である「岡三証券」と「旧岡三オンライン」が合併することで現在の体制になりました。

ここ数年でサービス内容や各種ツールの使い勝手などのブラッシュアップが進み、それに合わせて口座開設数も増えてきています。

岡三オンラインの基本情報は以下の通り。

現物株の取引手数料100万円まで無料(定額プランの場合)
国内株の最低購入数1株~
IPO実績43社(2022年時点)
国内株の取扱銘柄数取扱なし
投資信託取扱銘柄数約640
米国株の取扱銘柄数取扱なし
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数取扱なし
新NISA成長枠 取扱銘柄数不明
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数不明
投資に使えるポイントなし
スマホアプリ・岡三カブスマホ
・岡三かんたん発注
・岡三オンラインFX など

上級者も納得の高性能取引ツールが利用可能

岡三オンラインでは「株式用」「FX用」「CFD用」「暗号資産CFD用」など、投資の内容に合わせて多くのアプリが用意されています。

岡三ネットトレーダーの高機能版である「岡三ネットトレーダープレミアム」は専業トレーダーをはじめとした上級者に人気です。

・シンプルな操作で取引できる使いやすさ

・ユーザーの好みに合わせて自由に変更できる画面カスタマイズ

・ランキング機能

・自社アナリストによる銘柄のレーティング(格付け)機能

他社のツールではいまいち満足できなかった方は、「岡三ネットトレーダー」および「岡三ネットトレーダープレミアム」の利用を検討してみましょう。

初心者向けのオンライン対面サポートサービスあり

岡三オンラインで特筆すべきなのは「サポートコース」の存在です。

サポートコースでは、ネット証券であるにも関わらず、専任のアドバイザーから対面でアドバイスを受けることができるのです(電話も可)。

これから投資をはじめてみたいけど不安がある方や、オンライン取引に自信がない方、専門家の見解を聞きながら挑戦したい方は岡三オンラインを選ぶべきでしょう。

GMOクリック証券

GMOクリック証券は、GMOインターネットグループの事業の一部として2006年にスタートしました。

GMOクリック証券の基本情報は以下の通り。

現物株の取引手数料100万円まで無料(定額プランの場合)
国内株の最低購入数100株
IPO実績0社(2022年時点)
国内株の取扱銘柄数約230
投資信託取扱銘柄数約130
米国株の取扱銘柄数取扱なし
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数取扱なし
新NISA成長枠 取扱銘柄数約110
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数約40
投資に使えるポイントなし
スマホアプリGMOクリック株GMOクリックFX など

定額プランなら1日100万円までの取引手数料が無料

定額プランの場合、1日100万円までの現物取引手数料が無料になります。また、27歳以下の方は、プランに関わらず現物取引手数料が一切無料

1約定ごとプランの場合、取引額が3,000万円を超えても取引手数料は930円。

「1日100万円まで無料」という会社は他にもありますが、100万円を超えた場合の取引手数料の安さは特筆すべきものがあるでしょう。

独自ツール「FXネオ」の取引手数料が無料

GMOクリック証券が持つ独自ツール「FXネオ」を利用して取引した際の取引手数料は無料です。

FXネオはブラウザ上で利用する取引ツールで、レートや取引情報などが一画面に表示されるため、操作性が高いのが特徴。

FXを中心に取引を行いたい方におすすめしたいのが、GMOクリック証券です。

初心者にも扱いやすい7つのツールが利用可能

GMOクリック証券は、母体がインターネット企業ということもあり、各種取引ツールを自社内で作成しています。

「はっちゅう君FXプラス」は高機能でありながら直感的な操作が可能で、常に更新される為替レートや注文一覧、口座情報など、取引に必要な全ての情報を一画面に表示することが可能です。

また、自分がチェックしたい情報をフリーレイアウトできるなど、快適な投資環境が用意されています。

SBIネオトレード証券

SBIネオトレード証券は、もともと「ライブスター証券」という名前でしたが、SBIグループになることで「SBIネオトレード証券」に名称変更されました。

SBI証券は現物・信用取引をはじめ米国株やiDeCoなど幅広い商品を取り扱っているのに対し、SBIネオトレード証券は、現物・信用取引、投資信託、先物など厳選された商品ラインナップであるのが特徴です。

SBIネオトレード証券の基本情報は以下の通り。

現物株の取引手数料100万円まで無料(定額プランの場合)
国内株の最低購入数100株
IPO実績21社(2022年時点)
国内株の取扱銘柄数取扱なし
投資信託取扱銘柄数約30
米国株の取扱銘柄数取扱なし
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数取扱なし
新NISA成長枠 取扱銘柄数約30
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数約10
投資に使えるポイントなし
スマホアプリネオトレードCFD

信用取引の手数料が無料

SBIネオトレード証券は、2019年12月から信用取引手数料が完全無料になりました。

「信用取引に特化しているからこそ、コストにはこだわりたい」というのが会社としての意向であるようです。

また、現物取引手数料も「定額プランであれば1日100万円まで無料」、一律プランの場合も「300万円以上の取引でも880円」と最安に近い価格設定です。

利用者を優遇する3つのプログラム

SBIネオトレード証券には、取引実績や金額に応じて利用者を優遇するプログラムが3つほど用意されています。

①信用金利優遇プログラム…入金額に応じて買方金利が優遇される

②IPO優遇プログラム…IPO抽選申込日の前月の取引実績に応じて、抽選に参加できる票数が増える

③移管手数料キャッシュバックプログラム…他社から株式を移管した際に発生した移管手数料をキャッシュバックするプログラム

ユーザーの声が反映された使いやすいトレードツール

SBIネオトレード証券は顧客を大切にしている証券会社であり、アプリやツールにおいても、ユーザーの声や意見がしっかりと反映されています。

公式HPにも、ユーザーの声に応じたシステムリリース予定等を一覧で掲載しています。

DMM株

DMM株は、DMM.comグループの一部として2009年に誕生したネット証券です。

米国株を中心に、取り扱う商品を厳選することで、取引コストの削減に成功しています。

また、25歳以下は国内株式の取引手数料が無料、取引で貯まったDMMポイントを現金で出金可能などのユニークなサービスがあるのも特徴です。

DMM株の基本情報は以下の通り。

現物株の取引手数料100万円まで無料(定額プランの場合)
国内株の最低購入数100株
IPO実績12社(2022年時点)
国内株の取扱銘柄数取扱なし
投資信託取扱銘柄数取扱なし
米国株の取扱銘柄数約2,000
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数約300
新NISA成長枠 取扱銘柄数取扱なし
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数取扱なし
投資に使えるポイントなし
スマホアプリDMM株

25歳以下なら国内株取引手数料が実質無料

DMM株を利用する方が25歳以下の場合、国内株式の取引手数料が全額キャッシュバックされ、実質無料で利用することが可能です。

1か月でかかった(支払った)取引手数料は、翌月20日にキャッシュバックされます。キャッシュバックされた分は再び取引に利用するか、現金として出金できます。

25歳以上の方の取引手数料も「1取引が300万円を超えても880円」と最高ランクの安さを誇っています。

米国株式取引手数料が無料

米国株式の取引手数料も「取引金額等一切関係なく無料」となっており、米国株をメインに取引をしたい方におすすめです。

貯まったポイントを現金出金可能

DMM株は、国内取引手数料の1%がDMMポイントとして貯まっていきます。貯まったポイントは1,000円から現金として出金可能

各社様々なポイントサービスを設けていますが、現金化できるのはDMM株だけ。

また、現金化せず、再び株式取引にも利用可能です。

初心者にも使いやすい取引ツール

DMM株は初心者から上級者まで様々な投資スタイルに対応できるよう、取引ツールを取り揃えています。

DMM株のスマホアプリは「かんたんモード」と「ノーマルモード」の切り替えが可能。

かんたんモードでは難しい用語が出てきませんし、複雑な操作も必要ありません

購入可能額から銘柄を探すことができたり、個人投資家の予想をチェックできる機能などもあり、初心者には使いやすいものになっています。

PayPay証券

PayPay証券は2021年に誕生した比較的新しいネット証券です。

運営元(主要株主)はソフトバンク、みずほ証券、Zホールディングスなど。

大きな特徴としては0.1株など、1株未満の取引が可能な点、マンガなどのコンテンツを通じて初心者が1から勉強できる点などが挙げられます。

PayPay証券の基本情報は以下の通り。

現物株の取引手数料PayPay証券が定める基準価格に0.5%を乗じたもの
国内株の最低購入数1株未満から
IPO実績0社(2022年時点)
国内株の取扱銘柄数約180銘柄
投資信託取扱銘柄数
※2021年時点
約10
米国株の取扱銘柄数
※2024年時点
約150
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数約30
新NISA成長枠 取扱銘柄数取扱なし
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数取扱なし
投資に使えるポイントPayPayポイント
スマホアプリPayPayアプリ

IPO株も1株から購入可能

PayPay証券では、IPO株も1株から購入可能です。

IPO株は「上場後の値上がりが期待できる」などの点で投資家に人気ですが、逆に株価が下がって損をしてしまう可能性も否定できません。

IPO投資に挑戦したいけれど、損をするリスクを減らしたい方は1株から購入できるPayPay証券がおすすめ。

入金忘れを防ぐサービス「おいたまま買い付け」

PayPay証券では、証券口座への入金を忘れた際に「おいたまま買い付けサービス」を受けることができます。

例えば積立投資の場合、毎月一定の金額が証券口座に入っていなければ自動購入ができません。

その際、PayPay証券と提携している銀行の口座にお金が入っていれば、証券口座にお金を移すことなく株式を購入することができます

米国株が24時間取引可能

アメリカの証券取引所の営業時間は23時30分〜翌朝6時。

そのため、他のネット証券は注文受付時間が細かく決められていますが、PayPay証券は24時間取引可能

好きな時間に取引できる使いやすいサービスになっています。

投資初心者には「投資の達人になる投資講座」がおすすめ

おすすめのネット証券を10社紹介しましたが、専門用語が理解できず不安を感じたり、「もっとちゃんと勉強してからはじめたい」と思ったりする方も少なからずいらっしゃるはずです。

そんな方には「投資の達人になる投資講座」がおすすめ。

投資の達人は平日でも毎日500人以上、土日となると1000人以上が申し込みをするほどの、人気の投資講座です。

X(Twitter)でモニター3名(未経験者)を募集し、「投資の達人」で学んだ内容を実践してもらったところ、3名とも1年で資金が2倍以上になるなどの結果も出ています。

「投資の達人になる投資講座」は投資初心者に必要な知識を動画で解説しており、納得するまで何度も見直すことができます。

期間限定ではありますが、無料動画の配信もあるので、気になる方はチェックしてみましょう。

まとめ

おすすめのネット証券会社を10社紹介しました。

各社取引手数料や取り扱っている商品、利用できるサービスやアプリ、ツール等が違うことが理解できましたでしょうか。

総合的に見ると、取引手数料の安さ、投資商品の豊富さ、銘柄の豊富さ、利用者数の多さなど様々な面で、SBI証券と楽天証券がツートップといった印象です。

「これから投資をはじめるのできちんとサポートを受けたい」という方は、「対面サポートが受けられる松井証券」や「専任のアドバイザーから見解等を聞ける岡三オンライン」もおすすめ。

「なるべくお金をかけずに投資を始めてみたい人」は、ポイントを投資に使えるauカブコム証券(Pontaポイント)や、0.1株単位の取引が可能なPayPay証券なども選択肢に入るでしょう。

「米国株にしか投資しないので、米国株式取引手数料が無料なDMM株がいい」など自分の投資スタイルが定まっている人は、目的に合ったネット証券を選んでください。

この記事を参考に、まずはひとつ、証券口座を開いてみてはいかがでしょうか。

付録:全項目における証券会社の比較表

SBI証券楽天証券松井証券auカブコム証券マネックス証券岡三オンラインGMOクリック証券SBIネオトレード証券DMM株PayPay証券
現物株の取引手数料・無料 (電子交付サービス申込済みの場合)・無料(ゼロコースの場合)~50万円まで無料~100万円まで無料(1日定額手数料コースの場合)55円~1013円(3000万円までの取引の場合)100万円まで無料100万円まで無料(定額プランの場合)100万円まで無料(定額プランの場合)100万円まで無料基準価格に0,5%を乗じたもの
国内株の最低購入数1株~1株~1株~1株~1株~1株~100株100株100株1株未満から
IPO実績
※2022年時点
89社65社54社26社61社43社0社21社12社0社
国内株の取扱銘柄数約3,300約4,000約1000約4,000約4,000取扱なし約230取扱なし取扱なし約180
投資信託取扱銘柄数約2,600約2,600約1,800約1,700約1,700約640約130約30取扱なし約10
米国株の取扱銘柄数約4,300約4,000約3,100約1,900約4,200取扱なし取扱なし取扱なし約2,000約150
米国ETF(投資信託)取扱銘柄数約320約340約400約300約400取扱なし取扱なし取扱なし約300約30
新NISA成長枠 取扱銘柄数約1,200約2,500約1,000約900約1700不明約110約30取扱なし取扱なし
新NISAつみたて枠 取扱銘柄数約200約200約200約210約200不明約40約10取扱なし取扱なし
投資に使えるポイント・Tポイント
・Vポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALマイル
楽天ポイント松井証券ポイントPontaポイントマネックスポイントなしなしなしなしPayPayポイント