株式投資家の妻にビットコインの購入をどのように説得すればいいのか 株式投資家・おせちーず氏

株式投資家のおせちーず氏に、ビットコインの購入について妻を説得するにあたってのアドバイスなどを伺いました。

おせちーず氏 プロフィール

投資歴約32年の女性株式投資家。新卒でシステムエンジニアとして従事し、その後証券アナリストを経て、現在は企業に勤めながら大学で非常勤講師にも従事。『個別株でインデックス以下のローリスク・ローリターン』を追求した株式投資を行っている。

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取材実施日

2023年12月6日

今回のインタビューの背景

  • 非ビットコイナーの一般的なビットコインや暗号資産への印象を知る
  • ビットコイン界隈で妻説得のトピックが話題になっており、妻説得のヒントを得る

「個別株で、預金以上インデックスファンド未満の低リスク低リターン」を目指しており、わざわざ暗号資産への投資でリスクを取ろうとは思わない

ーー今回は「株式投資家の妻にビットコインの購入をどのように説得すればいいのか」をテーマにお話を伺います。まず前提として、おせちーずさんご自身は株式の投資家ですが、ご家族のプロフィールについて簡単に教えてください。

私は夫との2人暮らしで、夫も20年以上、株式投資をしています。株の他に投資信託も保有しているそうですが、詳細なポートフォリオについては把握していません。

財布も別々で、夫の資産は本人が管理していて、夫の資産明細もほとんど見たことがありません。

資産額も四半期に一度程度、ざっくり話すくらいですね。

私は暗号資産を保有していませんが、夫も暗号資産は保有していないと思います。

ーーおせちーずさんは元証券アナリストで投資歴も30年以上ありますが、暗号資産へ投資しない理由について教えてください。

以前のBMRの取材でも話しましたが、私は「個別株で、預金以上インデックスファンド未満の低リスク低リターン」を目指す投資を行っており、これからわざわざリスクを取ろうとは思わないからです。

参考:「個別株で、預金以上インデックスファンド未満の低リスク低リターンを目指している」株式投資家・おせちーず氏 1/4

また、私は現在50代ですが、あと20年若かったら暗号資産への投資も考えたかもしれません。若い頃はもう少しリスクをとっていたので。

夫がもし暗号資産へ投資をしていたらですが、私は不安ですね。夫が亡くなって私が資産整理をするとき、株や投資信託なら割と簡単ですが、暗号資産だと何をどうすればいいか分かりませんし、誰に聞いても答えが返って来ないんじゃないかと思います。

ーー2023年12月にビットコインなど暗号資産のマーケットが全体的に上昇しXでも盛り上がりましたが、おせちーずさんのタイムラインではいかがでしたでしょうか。

私がフォローしている人たちにも暗号資産を保有している人がいるようで一部盛り上がりは見てはいました。

Xを見ている限りですが、暗号資産は値上がりしたときはすごく盛り上がりますが、値下がりしたときはほとんど誰もポストしないですよね。

そこが株式投資と違うと感じます。株は下値で拾う人がいるので、値下がりをしても話題になるんです。

投資参加者数の違いもあるかもしれませんが、暗号資産はベテランの人が少ないのかもしれないと思いました。歴史が浅いので仕方ないのかもしれません。

投資をしている本人がリスクを理解していないと思われたら嫁は投資に同意できない

ーービットコイナーの一部界隈で「暗号資産投資に反対する妻をどうやって説得すればいいか」が話題になっていましたが、おせちーずさんがアドバイスするとしたらどのようにアドバイスしますか。

購入の限度額やロスカットの価格など、何がリスクになると考えているのか、どのようにリスクをヘッジしようと考えているのかプレゼンするのがいいのではないでしょうか。

それが出来ないのであれば投資をしている本人がリスクを理解していないということだと思います。これらは投資する上で最低限決めておくべきラインですよね。

嫁がそれを見抜いたら、暗号資産投資に賛同できるわけがありません。

株式投資と暗号資産投資では意味合いがまた違うと思いますね。その区別ができる人とできない人はいると思いますが。

ーーおせちーずさんが夫の投資について何も言わないのは、おせちーずさんが株式投資についてよく理解しているからでしょうか。

私が夫の投資に口出ししないのは、彼が彼なりによく勉強していましたし、自分の投資リスクについて夫自身がよく分かっているからです。

実際、それなりの利益も出しているようですしね。

証券会社からの夫宛の郵便物で、彼が株式投資をやっていて、原油などのコモディティ投資はやっていないことなども大体検討がつくので、その辺りも安心材料かもしれないですね。

嫁ブロックを突破できない人はいわゆるビットコイナーになれていないのでは

ーービットコイナーと呼ばれる方々には「ビットコインを買うこと自体が利確であって法定通貨には戻さない」という方々もいらっしゃいます。このようなビットコイナーには損切りや利確の概念がありません。先ほど、ロスカットの価格などを説明すべきとのお話がありましたが、この場合はどのように説得するとよいのでしょうか。

これは妻に限らずだと思うのですが、一番嫌なことは、気がついたらお金が減っていたということで、だからわかるようにしてくれ、ということだと思うんです。

わからずに投資されて、儲かっているならいいですがそうじゃない場合だって当然あるわけじゃないですか。

なのでそうならないためにも、事前に投資のルールなどを決めておくことが大事なのだと思います。

そういう意味で事前のリスクやロスカットの説明が必要ということで、ビットコインを買うことが利確だと主張するほどにビットコインに心酔してビットコイナーと呼ばれるような方々なら、ビットコインのリスクや価格の期待については理解が深いわけですよね。

それなら嫁ブロックはうまく説明できて問題にならないのではないでしょうか。

おそらくですが、嫁ブロックを突破できない人たちというのは、いわゆるビットコイナーになれていない方々ではないでしょうか。

ビットコイナーと呼ばれるくらいビットコインの本質的な価値やリスク、価格期待について真に理解し説明できる人であれば嫁ブロックは起こらない印象です。

自分が突然死んだ場合のことも考えて、元気なうちに妻に手仕舞い方を教えておく

ーー妻の理解度によると思いますが、過去の取引結果や資産状況は定期的に夫婦間で共有した方がよいと思いますか。妻のリテラシーが低い場合は、共有する情報も増えて難しい印象です。

投資をしていた夫が死んだ場合、残された妻は手仕舞いをしなくてはいけないので、ある程度の共有は必要でしょう。

株式投資だけなら相続税評価額という問題はありますが、損益はシンプルです。

しかし、暗号資産の相続財産は、株式投資より複雑ではないかと考えています。

自分が突然死んだ場合のことも考えて、元気なうちに妻に手仕舞い方を教えてあげることも大事だと思います。

また、利益が出る状態で手仕舞えるなら良いのですが、大損を抱えている状態で夫が突然死んでしまう可能性があります。

そのまま放置していたら、どんどん損益が膨らんでいく可能性もあるでしょう。

残された人がその損益を被らないように、どこで損切りをするかということもあらかじめルールで決めておくことも大事かと思います。

また、私の友達に凄く株式投資が好きな夫婦がいますが、その夫婦は絶対に現物投資だけにするというルールを決めています。このようなルールを事前に決めておくのもいいかもしれません。

ーーおせちーずさんの中でのビットコインや暗号資産への印象について教えてください。

ビットコインをはじめとした暗号資産で決済できるものが少ないと感じます。

直接決済が出来ないのであれば、利益が出てもあくまでも一時的な、サテライトの資産でしかないと思ってしまいます。

決済通貨になりえないものをたくさん持たなくてはいけない理由がよく分かっていません。そう嫁に言われたら、どう答えるのでしょうか。

まあ、究極的には儲かれば嫁も文句は言わないとは思います。

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