ウェルスナビ「おまかせNISA」の評判から見えるメリット・デメリットを徹底検証!

将来の経済的な不安は誰にでもあります。

それを解消する一つの方法として、資産運用に手間をかけなくて済むことから、今、働く世代を中心に注目を浴びているのが「ウェルスナビ」です。

ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づいて、最適のリスクとリターンとなる資産の組み合わせを自動で構築するという優れた投資サービスです。

今回の記事では、ウェルスナビをNISA口座で利用できる「おまかせNISA」について、実際に利用している人の評判をもとに、メリット・デメリットを検証していきます。

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1.ウェルスナビ「おまかせNISA」とは

「ウェルスナビ」は2015年に設立されたウェルスナビ株式会社が提供している、投資一任型のロボアドバイザーサービスです。

2016年のアジア最大級の資金調達・事業提携イベントである「RISING EXPO」においては、見事グランプリを受賞しました。

その後も、SBI証券、住信SBIネット銀行、ANA、JAL、ソニー銀行、イオン銀行、横浜銀行、東急カード、じぶん銀行、SBIネオモバイル証券、東京海上日動火災保険、小田急電鉄、などの優良企業と次々と業務提携を結び、2020年には東証マザーズ上場を果たしました。

そして、2022年にはオリコン顧客満足度調査のロボアドバイザー部門で堂々の第1位に輝いています。2022年6月現在の預かり資産は7,000億円を突破し、運用者数も34万人に達しています。

出典:ウェルスナビ公式ホームページより

運用方法としては、「長期・積立・分散」でリターンの最大化をめざしており、2020年以降の新型コロナウィルスによるパンデミックのような不安定な相場でも、リスクを抑えながら、中長期的に資産を増やすことをめざしています。

このように創業以来、素晴らしい実績を出し続けているウェルスナビを、一定額まで利益に税金がかからないNISA口座で運用できるのが、2021年2月に開始された「おまかせNISA」です。

NISA口座で自動でロボアドバイザーが資産運用を行うのは、「おまかせNISA」が日本初となります。非課税枠を使えるうえに、2016年1月19日~2022年7月末というコロナショックを含んだ約6年の期間でも資産を1.5倍に増やし(下図参照)、近年、非常に注目されている投資サービスです。

出典:ウェルスナビ公式ホームページ・運用パフォーマンス

2. ウェルスナビ「おまかせNISA」のメリット

「おまかせNISAには、次のようなメリットがあります。

・非課税口座でロボアドバイザーを利用できるので自分で調べる必要がない

・一般NISAの無税範囲に調整する「DeTax」がとても便利

・自動リバランスの機能があるので安心してまかせられる

・ウェルスナビの機能が全部使える

・「つみたてNISA」よりも運用が簡単

このような良い評判のもとになっている「おまかせNISA」の特徴から、そのメリットを詳しく見ていきましょう。

①一般NISAの非課税枠が利用できる

NISAには、一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類があり、「おまかせNISA」では一般NISAが利用可能です。

一般NISAでは、年間120万円を上限に、非課税投資枠の利用をすることができます。非課税期間は5年間ですので、最大600万円まで非課税で運用できる計算となります。

前述の通り投資一任型の資産運用で非課税口座を利用できるのは、日本で「おまかせNISA」だけなので、とても大きなメリットだという評価を得ています。

参照:ウェルスナビ公式ホームページより

現在のNISAは2023年で終了しますが、2020年の税制改正により、新型NISAとして2024年から2028年まで延長が決まっていますので、まだ利用できるチャンスが続きます。

②自動で非課税枠を調整する「DeTax」機能がとても楽

「おまかせNISA」は、一般NISA口座の年間120万円という非課税投資枠を、DeTax機能により自動計算しながら資産運用を行ってくれます。

個人でこの調整を計算しながら行うのは非常に手間がかかりますが、ロボアドバイザーが自動で計算してくれるので、とても楽だという良い評価を得ています。

③自動リバランスがとても便利

自動リバランスとは、運用実績を見ながら経済情勢に応じて資産のバランスを自動的に最適な状態に整える機能です。

例えば株式50%・債券50%といったバランスで投資をしていて、株式相場が下落に転じた時に、株式投資の比率を減らし債券への投資を増やすなどして、長期的な視点で安定を図ってくれるのです。

相場環境を絶えず監視しながら資産運用を調整することは知識や手間が必要なので、投資初心者の人や仕事が忙しい人にとっては難しいのが実情でしょう。

ウェルスナビはNISA口座においても、そんな人達のため下記のタイミングで自動的にリバランスを行います。

・前回のリバランスから半年後

・積立や追加入金時

・最適ポートフォリオの配分比率と運用実態の乖離が5%以上ある時

自動リバランス機能を利用するには、運用中の資産合計が50万円以上という条件がありますが、ほったらかしで資産運用を行いたい人にとってはとても便利な機能です。

④自動積立と一括投資の両方の利用が可能

「おまかせNISA」では、ウェルスナビのすべての機能が利用できるので、投資の際に自動積立と一括投資の両方を利用することもできます。

コツコツと毎月自動的に積立を行いながら、ボーナス時などのお好きなタイミングで一度に買い増しも可能です。

また、運用した資産はいつでも引き出すことができるので、自由度が高いサービスとして活用できるのが大きなメリットです。

⑤「つみたてNISA」よりも利用が簡単

「つみたてNISA」を個人で利用すると、200種類ほどの投資信託の中から自分で銘柄を選んで運用する必要があります。投資の知識がなければ、一から勉強しなければなりません。

ウェルスナビの「おまかせNISA」は、一般NISAの口座を利用して、あらかじめ自分が登録したリスク許容度(下図参考)に応じて自動で銘柄を選んでくれるので、特に投資初心者の人にとっては運用がとても簡単です。

参照:ウェルスナビ公式ホームページ

⑥投資セミナーの定期開催がある

投資に関する知識がなくても、自動運用してくれるところがウェルスナビの良いところですが、ロボアドバイザーに全て任せてしまうことに不安を感じる人もいるかも知れません。

また、時間に余裕があるときに、少しは投資を学んでおきたい人もいるでしょう。

ウェルスナビでは、そんな人達のために定期的に下記内容の無料オンラインセミナーを開催しており、もちろん「おまかせNISA」ご利用の方でも参加が可能です。

・準備編

・基礎・理論編

・機能・サービス編

・実践編

これからウェルスナビの利用を検討している人に向けて、無料オンラインセミナーもあります。オンラインで行われますのでネット環境さえあれば、どこからでも参加できて便利です。

※参考記事

13歳から投資を始め19歳で6,000万円を運用する専業投資家はどのようにして投資を学んだか

3. ウェルスナビ「おまかせNISA」のデメリット

「おまかせNISAには、次のようなデメリットがあります。

・「つみたてNISA」が使えない

・投資対象を自分で選択することができない

・他の口座と損益通算ができない

・損をしても繰越控除ができないのが気になる

・元本割れのリスクがある

このような評判のもとになっている「つみたてNISA」の特徴から、そのデメリットを詳しくみていきましょう。

①つみたてNISAが使えない

ウェルスナビの「おまかせNISA」は米国ETFを利用するため「一般NISA」でしか運用できません。

「つみたてNISA」では、金融庁が定めた国内投資信託の銘柄しか運用ができないというルールがあるためです。

利用期間で見ると「一般NISA」が5年であるのに対し、「つみたてNISA」は20年運用が可能なので、それが使えないことに対して評価が悪いという事実があります。

しかし、非課税投資枠が使える期間が短い分、使える金額で比べると下記の通り年間金額では「一般NISA」の方が有利です。

一般NISA : 120万円/ 年

つみたてNISA: 40万円/年

したがって、年40万円の枠内で国内投資信託を非課税で長期運用をしたい人にとっては、証券会社などの「つみたてNISA」を利用するのがいいでしょう。

NISAの種類と詳細は下記の金融庁ホームページの取りまとめ表を参照下さい。

出典:金融庁ホームページ/NISAとは

※参考記事

「日米の経済格差は変わらないか日本の方が悪化しやすい状況にある」元外資系証券トレーダーのドル円考察

②ウェルスナビは指定の金融商品にしか投資できない

ウェルスナビは厳選された米国ETFの6~7本から、ロボアドバイザーが自動的に資産運用をしているので、利用者に銘柄の選択肢はありません。選択可能なのは、リスク許容度のみとなります。

したがって、それ以外の金融商品を自分で選択したいという、投資知識が豊かな人にとっては物足りない面があるかも知れません。

おまかせで資産運用したいという利用者にとって非常に便利ですが、もっと広い範囲で投資銘柄を決めたい方は、「おまかせNISA」と個人投資を併用するという方法もあります。

③他の証券口座と損益通算ができない

一般的には、確定申告の際に投資運用している口座の損益を合算することで、税金を減らせる可能性があります。

例えばA口座で30万円の利益が出ていても、B口座で30万円の損失があれば、2つの損益を通算することで年間利益はゼロとみなされます。これによって、A口座で徴収された利益に対する税金を取り戻すことが可能です。

しかし、NISA口座を利用すると、非課税口座であるため損益がないもとのして扱われ、損益通算を利用することはできません。

④損失の繰越控除ができない

「おまかせNISA」で損失が発生した場合、非課税口座であるという理由から、譲渡損失の繰越控除制度を利用することはできません。

NISA以外の口座であれば、損失が発生した場合、確定申告をすることによって3年間その損失を繰り越して将来の利益と相殺できますが、NISA口座ではそれができないルールとなっています。

⑤元本割れのリスクがある

「おまかせNISA」は自動投資を行う金融サービスですから、市場の動向によっては元本割れとなるリスクはあります。

これは元本保証型の投資以外ではどれも同じで、投資先の商品のリスクの高さによって元本割れが発生する可能性の度合いも変わるのです。

ウェルスナビでは、自動リバランスによって市場の動向に合わせて資産を最適な状態に保ちながら行う長期投資を前提としております。

これまでリーマンショックや新型コロナ蔓延などによる世界的な金融相場の下落を見ても、その後の相場は回復を見せております。

人はどうしても相場の急落に対して狼狽売りをしてしまう傾向がありますが、そんな時にこそ優良な商品を安値で拾えるチャンスなのです。

「おまかせNISA」により適正なポートフォリオでひるむことなく投資を続けることにより、元本割れのリスクを減らせる可能性があります。

※参考記事

「トレードに向いているのは感情の起伏のない人」中島翔氏が考えるトレードに向く人向かない人

4. ウェルスナビ「おまかせNISA」をお勧めできる人できない人

ウェルスナビ「おまかせNISA」の実際に利用している人の評判をみながら、メリット・デメリットを検証してきました。

メリットから「おまかせNISA」の優れた点がわかり、デメリットでは「おまかせNISA」の利用に際して事前に知っておくべき注意点が理解できたと思います。

それらのポイントを踏まえて、ウェルスナビ「おまかせNISA」は下記のような方にお勧めと言えます。

・とにかく楽に精度の高い資産運用を非課税でしたい人

・投資初心者で勉強する時間も取れない人

・今のうちに一般NISAを有効活用しておきたい人

・投資をおまかせ運用しながら、空き時間で自分も投資の知識を身につけたい人

また、以下の方にはウェルスナビ「おまかせNISA」はお勧めできませんので、ご利用はやめたほうがいいでしょう。

・元本が保証されている投資を行いたい人

・年40万円以内で20年程度の長期投資を非課税で運用したい人

・投資の知識が豊富で、ご自身の裁量で投資を行いたい人

5. まとめ

ウェルスナビ「おまかせNISA」は、誰もが簡単にご自身の予算と許容リスクに合わせて利用できる、投資一任型の一般NISAを利用した金融サービスです。

一般NISAでは、年間120万円の非課税投資枠を5年間利用できるので、最大600万円まで非課税で運用が可能です。

ただ、投資初心者の人が一般NISAで資産運用する場合、非課税口座であることから、損失を出して損益通算や繰越控除ができません。つまり、ある程度の投資知識がある人向けの制度となっています。

その点、「おまかせNISA」を利用すれば、ロボアドバイザーによる自動投資で資産運用ができるので、投資初心者の人でも安心です。

将来の経済的な安心を得るために資産運用を始めようと思っている人は、これを機にウェルスナビの「おまかせNISA」をご検討してはいかがでしょうか?

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