「ビットコインは通貨なのに非中央集権であることに興味が沸いた」DeFIRE 島倉氏 / 日向氏 1/3【PR】

ビットコインの開発によって、国家の統制を受けない「通貨」が生まれ、大きく経済が変わりつつある。そうした中、従来の金融機関とは違い、国家の規制を受けないDeFi(ディファイ、分散型金融)が広がりを見せている。DeFiではブロックチェーンや暗号資産の技術を利用したさまざまな金融サービスが提供され、国などの規制を受けずに自由に取引できる。

こうしたDeFiを活用してFIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す人たちの手助けをしようと有料会員制オンラインサロンを開設したのが、代表の島倉徹氏と共同運営者の日向理彦氏だ。サービス名はDeFIRE。自分にあった運用方法を選ぶ際に必要となる良質な情報を提供したいという島倉氏と日向氏に暗号資産やDeFiに対する考え方を聞いた。

島倉徹氏 プロフィール
早稲田大学基幹理工学部数学科、同大大学院基幹理工学研究科数学応用数理専攻修士課程修了 (数学)。中学・高校の教員免許 (数学、専修) を持つ。合同会社代表。DeFIREの最高責任者。日本最大級の英語辞書サイトでの経験を活かし、マーケット分析とエンジニアリングの両刀遣いとして活躍中。ほぼ全資産をGameFi系のアルトコインに突っ込みガチホ中。セルフGox経験者。難しいことを誰にでも分かるように噛み砕くのが得意。 Twitterアカウントは https://twitter.com/malaychan_1_
日向理彦氏 プロフィール
東京大学理学部物理学科、同大大学院総合文化研究科修士課程修了 (物理学)。2013年末頃からビットコインの技術に興味を持ち始め、暗号資産 (仮想通貨) に関連したウェブサービスを多数開発。過去にはハードウェアウォレットの輸入販売も手掛けた。多額の個人資産をDeFiで運用しており、経済的自立 (部分的なFIRE) を達成している。Mt.Gox債権者。Twitterアカウントは https://twitter.com/visvirial
インタビュー・編集:内田 誠也
執筆:山本 裕司

免責事項

本記事は情報提供を主目的としており、暗号資産(及びそれに準ずる金融商品)の勧誘を目的とはしておりません。 最終的な投資に関する意思決定は、ご自身の判断であることをご理解ください。また、本記事の正確性や完全性を保証もしくは約束したものではございません。また、本記事の情報に基づいて被ったいかなる損失についても弊メディアでは一切責任を負いませんのご承知ください。

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暗号理論を使った仕組みに驚き

――暗号資産のトレードを始めたきっかけを教えてください。

日向 2013年末ぐらいに、GIGAZINEというニュースサイトでビットコインを取り上げていたのを読んだのが、暗号資産を知った最初ですね。そのときは正直なところ、何か怪しい会社が怪しいことをやっているなあ、と思ったのですが、よく読んでみると、分散的でP2Pで、などと書いてあって、これまでの電子マネーとは違うな、と感じたんです。

当時の記事:仮想通貨「Bitcoin」とは一体何か、どういう仕組みかが一発で分かるまとめ

そこで、ちゃんとホワイトペーパーを読んでみたら、自分の知ってる電子マネーの仕組みとは全く違うもので、「これはすごいな」と思った。それがビットコインに魅力を感じたきっかけですね。当時は東大大学院の修士課程で物理学の研究をしていました。2年の秋から冬にかけての頃でした。

これは面白いなと思って、ちょっと買ってみようとマウントゴックスに口座を開設しました。マウントゴックスといえば、当時は世界最大のビットコイン交換所で、日本で口座を開設するには、そこくらいしかなかったんです。ご存知の通り、マウントゴックスは2014年に大規模なハッキングに遭って破綻しますけど、当時から、開設申し込みをしても連絡がなかったりして「あそこはおかしいぞ」みたいな話はありました。結局、私もマウントゴックス事件に巻き込まれてしまいましたけど。

当時の記事:マウントゴックス破綻 ビットコイン114億円消失

それはともかく、マウントゴックスは使いにくいということで、海外で口座を開設できないかと探したところ、ゲーム内通貨をドルや円に交換できるサイトを見つけました。その中に、ビットコインをクレジットカードで買えるところがありました。

 ――マイニングもしていたのですか?

日向 そうですね。コインを買ったのは1万円くらいで、後はマイニングでした。当時は今とは違ってビットコインがザクザク掘れましたから。研究のために高度な演算処理をしていたので高性能GPUを搭載したパソコンもあり、自宅に環境は整っていました。電気を食うので、ブレーカーが落ちないように個人でできる範囲内で。そして、コインを実際に入手して、いろいろ遊んでいました。

日向氏のMonacoinのマイニングマシン 2014年10月23日撮影

島倉 私は2017年に参入しました。出川組です。日向さんのようにはアンテナを張れていなかったので、暗号資産のトレードでは完全に出遅れましたね。暗号資産を知ったのはテレビのバラエティー番組がきっかけで、何百万円を1億円にしたとか、資産を10倍にしたとかいう人を紹介していて、興味を持ちました。

投資をやったことがない人でも、暗号資産で儲かったと言って盛り上がっていた時代でしたが、私には全く分からないので、とりあえず入門書みたいな本を買って読んでました。私は、もともと大学・大学院で数学の整数論を勉強していて、暗号についても知識があるんです。だから、ブロックチェーンの理論については理解できたのですが、まさか、暗号がこんなふうに資産的価値を持つようになるとは思いもしませんでした。どうして、もっと早くから暗号資産のことを知っておかなかったのか、とひどく後悔しました。

後悔したとはいえ、今後もおそらく伸びるだろうなと思って、すぐにコインチェックの口座を開設して(なので真の意味で出川組です笑)、取引を始めました。

始めてみたものの、いろいろと失敗をして、その後の大暴落です。今、振り返ると見事に、出遅れて失敗した人のパターンにはまっていましたね。日向さんから4年遅れの参入ですが、その4年が大きかった。

そうした悔しさや後悔の一方で、暗号資産の技術自体はすごく面白く感じられて、その後も勉強を続けました。トレードというよりも、エンジニアの視点で暗号資産を見ながらも、ちょこちょこアルトコインへの投資も続けて、21年にはそこそこ増やすことができ、リベンジを果たしました。(現金化していないので、税金の支払いで自転車操業です笑)

――日向さんが始めたのは、まだ暗号資産が世間に知られていない頃ですよね。

日向 知ってる人は、ほとんどいなかったでしょうね。Twitterとかでも発信している人はいなかったです。電子掲示板の「2ちゃんねる」、今は「5ちゃんねる」に名前が変わりましたけど、その2ちゃんねるにビットコイン関連のスレッドが立っていて、そこにちょっと人が集まっているくらいでしたね。日本ではそんな状況でした。

――その頃は、暗号資産はどのように評価されていたのですか

日向 一般的にはほとんど知られていなかったので、知る人ぞ知るという感じでしたね。自分としてはゲーム内の通貨的ぐらいにしか思っていなかったです。

――ホワイトペーパーを読んで興味を持ったとのことですが、どのあたりに興味が湧いたのですか。

日向 当時、通貨以外の決済というと、以前からのクレジットカードがあって、電子マネーが一般的になってきて種類も増えてきた頃ですよね。Suicaとか、iDとか、Edyとか。そういう電子マネーは運営する会社があって、そこにお金を預けて、代わりに電子マネーを発行してもらうというのが基本的な仕組みです。通貨と違って、民間会社が発行するわけですが、サービスを含めた電子マネーの運用は発行会社に委ねられていて、中央集権的なところは通貨と変わりません。

ところがビットコインは、秘密鍵を持って自分でコインを持つというところが、なかなか面白いと思いました。中央集権的な会社が存在しなくても、通貨として成り立つというところに興味が湧きました。

専門分野は物理学だったので、島倉さんのように専門で勉強したわけではないのですが、大学生時代に情報科学についても興味があったので、情報科学系の授業も結構取っていたんです。それで暗号についても勉強していて、ブロックチェーンの仕組みも理解できたということです。

――マイニングは今もやっているんですか

日向 マイニングは今も冬にやってます。

島倉 パソコンを使って部屋が暑くなるもんね。暑くなるので夏はね(笑)。

安定的な運用が期待できるAMM

――日向さんは、暗号資産を使ってどのような運用をしているのですか。

日向 基本的にはステーブルコイン同士のトレードや、ビットコインを担保にしてステーブルコインを借りて運用するという形ですね。暗号資産をDEX(分散型取引所)に預け入れて報酬を受け取るイールドファーミングという運用ですね。これが一番安定的に運用できると思います。Uniswapとか、Saber(セイバー)なども以前はよく使っていましたが、AMM(自動マーケットメーカー)を利用した運用ということですね。

島倉 そのUniswapだったりSaberだったり、本来、自分にあった運用をするにはDeFiの中でも数あるプロダクトを比較検討して、最適なものを選ぶ必要があるんです。しかし、数あるDeFiのプロダクトの中から自分に合ったものを選ぶには知識が必要で、日向さんは、いま、それができる数少ない人なんです。基本DeFiはサイトも英語で記述されていることがほとんどですし、DeFi自体に対する知識も必要なので。

――最近の暗号資産の相場をどう見ていますか。

日向 昔は値動きが激しかったですよね。下がりだしたら一気に暴落して、マイナス80%になることもありました。今は結構、株と連動して動くようになってしまったので、相場も株次第みたいなところがありますけど。最近は上がるにしろ下がるにしろ、動きが緩やかですよね。ボラティリティが小さくなって、1日で信じられないほど上下することもなくなりました。

今は、1ビットコインが2万ドルぐらいですが、多分、この辺りが底で、ここからさらに1万ドルまで下がることはなさそうな気がします。

――昔と比べて、暗号資産を取り巻く環境の変化を感じることはありますか。

日向 個人的な体験になってしまいますが、毎年2回、オープンソースカンファレンスというイベントが開かれるんですね。オープンソース系のプロジェクトが集まって懇親会などをするのですが、自分も2014年くらいから参加しているんです。

そこで、ビットコインの話などをすると、2014年の頃は避けられてました。誰に声をかけても避けられてしまう感じで。それが2017年ぐらいになってくると、結構興味を持って話を聞いてくれる人が増えてきて感慨深かったですね。エンジニアの間でも、ビットコインを正しく知ってもらえるようになったというか、少なくとも詐欺ではないっていうことを分かってもらえたんだな、という。話をしたときの相手の反応の変わり具合が結構印象的で、暗号資産への世間のイメージもずいぶん変わってきたんだなと感じました。

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