HashHub Researchとレンディングの両輪で更なるサービス成長を目指す HashHub Research 平野氏・城戸氏 4/4

長かった金融緩和の時代が終わり、マーケットのあり方が変わろうとする中、適切な投資判断をするための情報や資産運用のツールを提供しているHashHub。クリプトの価値を金銭的なリターンだけでなく、大きな投資や事業へと転換させてほしいと語るHashHub代表の平野淳也氏とHashHub Research マネージャーの城戸大輔氏に、HashHubの特徴や今後のビジョンについて聞いた。

平野淳也氏 プロフィール
起業家・経営者。株式会社HashHub 代表取締役CEO。
学生時代に衣料品・物販事業を創業して譲渡。2013年頃から暗号資産領域へ活動を広げる。個人での投資活動や国内外企業へのコンサルティングを行う。2017年には合同会社d10n Labを創業して暗号資産領域のレポートサービスとしてユーザー数が国内有数の規模に成長する。
2018年にHashHubに創業メンバーとして参画して2019年にCEOに就任。
Twitterアカウント:https://twitter.com/junbhirano
城戸大輔氏(HN:Da-) プロフィール
有料暗号資産メディアへの2年半リサーチをはじめ、数々のメディアへリサーチを寄稿。預入額Top10に入るDeFiプロジェクトの日本コミュニティマネージャーとしてグラントを獲得。2021年から国内最大手の有料メディアの1つであるHashHubリサーチで責任者を勤める。
Twitterアカウント:https://twitter.com/otukarehitoiki1
インタビュー・編集:内田 誠也
執筆:山本 裕司

HashHub Researchはまだまだ伸び代がある

――HashHubのサービスを利用しているユーザーは、どんな方が多いのですか。

城戸 結構具体的になりますが、20代後半から30代の男性で、暗号資産の取引経験が比較的長め。暗号資産も一般的な人よりはかなり持っている。そんなイメージですね。

――今後は、もっと幅広いユーザーを呼び込むのが目標ですか。

もちろん、幅広い人たちにサービスを利用していただきたいです。

ただ、既存の利用者様に対する価値提供は、まだまだ伸び代があると考えています。基本的なことで、まだやるべきことはたくさんある。その満足度向上も重要な事項だと考えています。

HashHub Researchでいえば、レンディングやコワーキングなどの事業をやっていくうえで、PRや集客を担う部分が大きいので、記事の内容を充実させるのはもちろん、利用しやすいよう工夫も凝らしていきたい。

そういう取り組みを進めていく中で、少しずつターゲットも広げていき、個人だけでなく法人にも活用してもらえるサービスを展開していきたいと思っています。

HashHub Researchでは法人向けのプランも提供している。 出典:HashHub Research 法人プラン 紹介ページ

――記事は月にどれくらい公開されているのですか。

城戸 大体1日1記事で、月に25本以上ですね。今、コントリビューター(HashHub非常勤の執筆者)の数を増やしているので、今後本数を増やして、必要な情報をしっかり届けられるようにする。もう少し記事の本数は増やしていきたいですね。

▼コントリビューター例

リサーチャーは私や平野を含めて4人です。

いずれもクリプトが好きで、この仕事をやってるという人間ばかり。休みの日もクリプトのことばかり気になって、調べたり考えたりしています。リサーチャーの数も増やしていきたいと思っています。

専門的な記事だけでなく、ライトで読みやすい記事も今後は提供

――サービスの伸び代とは具体的にどのようなものでしょうか。

城戸 HashHubの知名度自体、まだまだ知ってもらえる余地があると考えています。

そのため、暗号資産の取引に本格的に取り組んでいて、専門知識もある人たち達向けの記事ばかりではなく、少しライトな記事を無料でも読めるようにしていきたいと思っています。

ただ、ライトといっても初心者向けの入門記事とか、コインの種類を紹介するような簡単な記事ではなくて、読者に対して問題提起して、自分なりに考えてもらうような記事にしていきたい。

多少難しいところはあるかも知れないけれど、ちゃんと集中して読んで、考えてもらえれば、正確なことが理解でき、気づきが得られる。そんな記事にしたいと思います。

そうした記事を公開することで、HashHubに興味を持ってもらいたいです。

とにかく今は、手っ取り早く理解できるものが求められ、情報を鵜呑みにしてしまう風潮も見られます。しかし、実際には一通り読んだだけで、すぐに儲かるという記事は存在しない。

やはり自分で考えて、知識を自分の血肉にしてもらうことが大切で、私たちが配信する情報はそうしたものを目指しています。

内容は少しハードになってしまうのですが、ユーザーにはハードな情報を求める人になってほしいですし、そういう人たちに記事を読んでもらいたい。

中級・上級者向けの高度な内容のコンテンツもより充実化予定

――具体的には、どのような取り組みを計画していますか。

城戸 HashHub Researchのユーザーからも要望をいただくのですが、記事のランキングですよね。

どういう記事がよく読まれているかを知りたいという声をよくいただきます。

通常のウェブメディアであれば、ランキングだけでなく、おすすめ記事を紹介するレコメンド機能とかは必ずありますよね。そういった普通のメディアにあるような機能が整っていないので、そうした点を改善して、ユーザーが利用しやすいようにしていきたいと思っています。

記事の内容についても、リサーチャーやコントリビューターをどんどん増やして、扱う内容の幅も広げていきたい。クリプトの知識の世界は広大ですから、まだまだカバーしきれていない。

さきほども言ったように、初歩的な事柄までは扱いませんが、必要な知識や情報を広く収集、選別することで、中級、上級者向けの高度な内容のコンテンツを充実させていきたいと思っています。

――クリプトプロジェクトも、最近は複雑で理解するのが難しいものが増えているような気がします。

城戸 それは、クリプトの発展段階として、単純なプロジェクトがいろいろと出尽くして、大体埋まってきたということでしょうね。

例えばDeFiでいうと、基本的な仕組みは概ねできたけれど、金融系のオプション取引とか、もう少し複雑な仕組債とか、そういった商品やサービスがまだ十分ではない。なのでプロダクトもそういったやや複雑なものが増えてきている。

NFTでも単純なNFTだけじゃなくて、工夫を凝らしたものが現れてきて、それが注目されやすいという面はあると思います。

そうした部分をしっかりカバーする情報を提供していくのも、これからは重要ですね。

▼HashHub ResearchではNFTに関する記事も定期的に提供されている

参照:NFT(Non-Fungible-Token)の動向 22年9月

ミドルリスク・ミドルリターンの金融商品開発やコミュニティ形成への取り組みも

――Hasuhubレンディングの今後の展開についてはいかがでしょうか。

平野 Hasuhubレンディングは、暗号資産を貸し出ししていれば、一定の貸借料を受け取れるということで、誰でも使いやすいサービスとなっています。誰でも安心して使える、という観点は今後ますます強めていきたいです。

しかし、それでは飽き足らないユーザー向けに異なる資産形成商品も必要であると考えています。

開発するといっても、金融商品の公募には規制があるので、単純に商品開発をして売り出すというわけにはいかないのですが、適切なサービスの提供方法も含めて開発を進めているところです。

来年以降の提供を目指して取り組んでいます。

――他の分野の事業でも強化を考えているものはありますか

城戸 リサーチとコワーキングの事業で、コミュニティ機能を強化していこうと考えています。

ユーザーのコミュニティ形成ができていないというのが、課題の1つだと痛感していまして。コミュニティマネージャーの求人も始めていて、本格的に取り組んでいこうと思っています

例えばHashHub Researchのユーザーには、クリプトを扱った経験が豊富で、相当の知識を持った人たちが多くいます。

そうした人たちとリサーチャーが交流すれば、情報をさらに深掘りできて、新たな気づきも生まれるといった、プラス要素が必ずあるはずです。それはリサーチというプロダクトだけではなく、さらにプロダクトにアドオンされる価値だと思っています。

今度はコワーキングスペースを活用したミートアップも企画していきます。

Researchとレンディングの両輪でサービス成長へ

――ミートアップはどのようなことをされるんですか。

城戸 テーマはまだ決まってないのですが、HashHubのコワーキングスペースを使って、有料の個人会員と法人会員に参加していただこうと思っています。

軽い食事やお酒なども用意し、リサーチャーが何かしら今トレンドになっていることについて、ライトニングトークか座談会という形で語り、その後の懇親会で、ざっくばらんにリサーチャー、会員同士でクリプトについて語り合おうというものです。

こうしたイベントにも力を入れていきたいと思っています。

――そうしたイベントもやりながら、当面は、リサーチとレンディングの両輪で事業を展開していくという方針ですか。

平野 そうですね。リサーチとレンディングの両方を、相乗効果で伸ばしていきたいと思っています。

今、会員になっていただくきっかけも、多様化しています。

レンディングに興味を持って調べていくうちにHashHubのことを知ったという人がいれば、リサーチの評判を聞いてHashHub Researchの会員になり、レンディングについても知るという人もいる。

どちらか一方に力を入れていくというのではなく、両方に力を入れて行くことで知名度も上がり、ユーザーの幅も広がっていくのだと思っています。

――今後の事業展開への思いを聞かせてください。

平野 22年8月に、会社の新ビジョンを掲げ、その中で「価値観」としてチャレンジを挙げました。我々のプロダクトがユーザーやその先の社会に与えることができるポジティブな影響を最大化し、成長しつづけるためにチャレンジを続けるということです。

HashHub Researchでは、情報を消費するのではなく、それを投資や事業なりに転嫁させてていくという価値観を大切にしています。

HashHub Researchの記事を読むことは結構骨の折れる作業で、会員費用も決して安くはありません。だからこそ、我々は、その時間や金銭的コストを上回るものを提供しようと本気で運営しています。

そして、そういった実利的なリターンだけでなく、クリプトのワクワクする要素をユーザーと共有しようと考えています。

我々のターゲットは「自ら学ぶ人」です。

だからこそユニークなサービスを展開できるし、HashHub Researchをきっかけに価値を創出できる人がきっと現れるはずです。それを信じてプロダクトを尖らせていこうと思っています。

また、コミュニティ強化の中でも話しましたが、暗号資産に興味のある人材も募集しています。

暗号資産の価値や将来性を信じる我々の理念に共感していただけたら、ぜひ、クリプトのワクワクと経済性を追求するために力を貸してほしい。尖った人材を待っています。

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▼HashHubのオフィスやメンバー写真

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