法定通貨を稼ぐならコモディティ市場がベストである3つの理由 トレーダー・佐々木徹

オオタニさん、1,000億円の新契約、おめでとうございます!日本から大リーグNo1.プレイヤーが生まれたことは、なにか同じ日本人として、とても大きな勇気を与えてもらえました。ありがとうございます。

それにしてもスケボーの堀米雄斗といい、若い世代が世界で突き抜けている一方、日本の社会が停滞している理由は何なのでしょうか?元日本オリンピック委員会理事で筑波大教授の山口香氏によれば、「スポーツはお年寄りが活躍できないから」とのこと。

明確にスコアで能力が示される世界では、自動的に新陳代謝が進むから若い世代が成長する。これが理由のようです(2023年12月13日、日経新聞「スポーツの力」より)。

投機の世界でも、年齢などは一切関係ありません。浅井氏のように和製ソロス(いやソロスよりすごい?)と呼ばれるスゴイ人もいます。

それもそのはず、投機って実は日本が先駆者なのですよね。世界最初の先物市場は日本の堂島ですからね。スポーツにしろ投機にしろ、この国の潜在能力は、とてつもないなと思うわけです。

やるべきことは“新陳代謝”だけです。オオタニさんの活躍は、それを明白にしたように感じます。

さてオオタニさんのように、投げて打って性格も良くて非の打ち所が1ミリもないような超一流を相手にしてしまったら、何をやっても勝てる気がしません。

でも投機の世界では、自分の得意分野を見つけることができれば、人知れず地味に稼ぐことも不可能ではありません。

当記事では、そんな地味に稼ぐための市場について少し書いてみたいと思います。

佐々木徹氏 プロフィール

40代から自由な時間と収益を作るトレード教育を行っています。ビットコイン / ゴールド / 原油 / 外国為替 の取引方法が学べる「ココスタ」運営(受講生4,800名)。現役トレーダー / 米CMT検定1級保有 / ビットコイン研究所ライター / 株式会社ファム代表取締役。 https://twitter.com/CocostaGeekend

取引に参加するメンバーは常連だけの方が分かりやすい

稼ぎやすい市場とは、どのようなものでしょうか?人によって答えは変わるのでしょうが、私にとっては「目立たない場所」が一つの答えだと思っています。

その理由は単純で、市場に参加してくるメンバーが常連に限られているからです。

相場で逆に予測が難しいのは、市場に流れ込んでくる新規参入者の数です。

例えばビットコインや仮想通貨などの新しい市場で値上がりが続く時期は、大量の新規参入者が流れ込んできます。

そして、どのくらいの人が・いつまで・どの銘柄に流れ込むかを予測することは、かなりの難易度、、、というか、ほぼ無理です。

リスクを限定しつつ法定通貨を稼いでいくには、参加している顔ぶれに常連が多い市場の方が読みやすく、逆に札束を抱えた新規参入者が乗り込んできたりすると、限界値が読めないからこっちとしては困るのです。

なぜなら、取引の相手が常連であれば、だいたい似たような失敗をしてくれます。ならば常連が財布の中身をオールインした時に反対のポジションを取ることができれば、だいたい仕込みは完了ということになります。

そういった参加者は投機アカウントであり、ポジションを解消する方法は反対売買に限られます。

相手の損切りが自分の利益となるゼロサムの世界では、目立たず参加者がひっそりしている市場の方が、こちらも土俵までの距離を測りやすいのです。

一つの事例を挙げておきたいと思います。以下はシルバーの週足チャートです。

赤色のフラグを立てた場所は、特定の市場参加者が保有するポシションの残玉が20万枚に到達した週です。

シルバーの週足チャート

なんかもう、見事に下落してくれていますね。この原稿を書いている2023年に限れば、およそ4回の売り機会でした。またチャートには書き入れていませんが、この参加者の残玉が「0」になったのが3回で、その後は見事に上昇となっています。

1年間に売り4回+買い3回=7回の機会が見えたわけですが、これも市場に参加しているメンツが常連だからできることです。上昇とともに新規参入者がわーっと押し寄せてくる市場であれば、こういうサイフを見たポジションは押し流されてしまいます。

そして似たような市場を手元にいくつか持っておくと、それなりの機会を見つけることができます。

要素を絞り込みやすいコモディティは都合がよい

さて冒頭で目立たない市場と書きましたが、私自身はコモディティ市場での取引が今はほとんどです。もちろん世間には、株式指数や為替、暗号通貨で華々しく実績を出している方もいらっしゃいますし、そうした方たちの技術が確かであることに対しては、賞賛しかありません。

では、なぜコモディティに落ち着いたのかという点ですが、これは対象が絞り込みやすい点が大きいです。

どういうこと?

イメージするには、真逆を行く例を考えると分かりやすいです。真逆代表は、(コモディティとも分類されますが)通貨のユーロです。

ユーロを導入している国は、EU加盟国のうち、ユーロ圏と呼ばれる19か国です。人口は約3億5000万人、GDPは約17兆ドルと規模の大きさは文句ありません。

ただ、もしフランスでデモがあったら、ユーロ相場はどうなるでしょう?イタリアの財政赤字が突発的に拡大したら?もしギリシャが何かやらかしたら?スペインのカタルーニャ地方が独立したら?それらが同時多発的に起きたとき、ユーロの動きはどうなる?

もう考えたところで分かりません。なぜなら、それらの国が全部ひっくるめてユーロという壺の中に放り込まれているため、イベントと値動きを紐付けることができないのです。

ユーロの図
↑異なる国の都合を一つの通貨に押し込められたユーロの図

逆に先ほど事例に出したシルバーだとどうでしょう。シルバーは、どこまで行ってもシルバーです。太陽光や燃料電池などの需要が増えれば逼迫しますし、補助金が消えれば緩むこともあります。

また倉庫に積まれている在庫を調べれば、現物市場の強さもある程度は分かります。前述の「常連な市場参加者」を見れば、投機組のサイフもある程度は分かります。

ついでに貴金属のくくりでゴールドとの強弱を確認することもできますし、法定通貨のボスである米ドルの量と比較することもできます。

ざっくり言ってしまえば、シルバーなどは投機・現物・ファンダメンタルズから囲い込みやすいのです。

シルバーのイラスト

ある程度の流動性(自分の注文で値段が飛んだりしないだけの取引相手がいること)がありつつ、不確定な要素が入りづらい市場だと言えるのです。

法定通貨を稼ぎやすい市場として挙げた内容をまとめておきますね。

○ 常連だけが出入りしている

○ 値動きの要素が絞りやすい

○ 流動性がある

一つの考え方ではありますが、参考になりましたら幸いです。

まとめ

○ スポーツや投資の世界では、年齢は関係なく実力で勝負が決まる

○ 日本の潜在能力は異様に高い(主観)

○ 投資で稼ぐには大手の市場よりも参加者が限定され目立たない市場の方が有利

○ 要素が絞り込みやすい商品市場が分析しやすく、法定通貨獲得に適している

今回の記事は以上です。引き続きたのしんでいきましょう!

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