経済的な自由の金額はいくら?トレーダー・佐々木徹

トレードを始める理由って、何でしょう?

「お金を増やして経済的な自由を手に入れる。」

普通はこれですね。

そしてこの前提が正しければ、経済的な自由が手に入ったときには、トレードは止めてしまっていいということになります。

はたから見ればギャンブルにしか見られないトレードでも、当人にすれば不確実性という精神的な負担や、市場に合わせるための時間的な拘束・リサーチ時間などを取られてしまうわけです。

だとすれば、その「経済的な自由」が手に入るボーラーダインを把握しておいたほうが、生活の質(QOLですね)も維持しやすいと考えます。

当記事では、意外と「経済的な自由」が手に入る水準は遠くないということを書いてみたいと思います。

佐々木徹氏 プロフィール

40代から自由な時間と収益を作るトレード教育を行っています。ビットコイン / ゴールド / 原油 / 外国為替 の取引方法が学べる「ココスタ」運営(受講生4,800名)。現役トレーダー / 米CMT検定1級保有 / ビットコイン研究所ライター / 株式会社ファム代表取締役。 https://twitter.com/CocostaGeekend

経済的な自由の金額は?

いろいろな考えがあっていいと思うのですが、ここでは何の仕事をしなくても、ポケットの中にお金が湧いてきて、生活に困ることがない状態を、「経済的な自由」と呼んでみたいと思います。

私たちは、どこかの時点で世の中からオサラバせざるを得ません。お金を使うにも体力が必要です。死ぬ間際にベッドで横たわっているのに、銀行に大量のお金が残っていても、何も意味はありません。

つまり、死ぬまでの時間を「経済的な自由」ステータスで過ごすことができ、おさらばする時には残高がキッチリ0になっていることが理想なわけです。

このあたりは、DIE WITH ZEROという書籍が分かりやすく書いてくれているので、なかなかおススメです。

さて、以下のケーススタディを人工知能に計算してもらいました。

――― ケーススタディ―――

  • 49歳で夫婦、18歳と15歳の子供は大学に進学予定
  • 子供はそれぞれ24歳で自立
  • 保有財産を年7%の利回りで運用
  • 生活費年300万円、教育費年200万円/人として計算
  • 80歳まで経済的自由を得るために必要な原資は?

計算過程は以下の通りです。

49~50歳:子供2人分大学費で年間生活費700万円

51~58歳:子供1人分大学費で年間生活費500万円

59~64歳:子供自立後は年間生活費300万円

65歳以降:生活費が年金等で賄えるため資産からの取り崩しは不要


最後の年金で全て生活費が賄える・・・という点は疑問が残りますが、持ち家と畑があれば可能性はありますね。

さておき、上記の前提だと、必要な49歳時点での原資は約5,900万円となります。

これが経済的自由の金額、つまり運用益と原資の取り崩しだけで、死ぬまで仕事をせずに食っていくのに必要な額ということですね。

トレードで稼ぐべき金額は、それほど大きくなくていい

さて経済的自由の金額は5,900万円程度と分かりました。では現実との差は、どの程度でしょう?

厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2013年)によると、50~54歳の世帯の平均総資産は約2,187万円となっています。

経済的自由の水準との差は、3,700万円ほどあります。ちょっと無理?

いえいえ、そんなことはありません。仮に手元の2,000万円を年7%で運用すれば140万円が入ります。

ならば、51歳からの生活費500万円に対しての不足分は360万円のみです。

仮に、ここで月に20万円をトレードで稼げば、年240万円となります。残りの不足分は年120万円だけですから、仕事の時間も圧倒的に減らすことができます。

さらに59歳からは生活費が年200万円下がりますから、もう仕事はしなくてよいことになります。

経済的自由に到達!

といっても、年7%の運用益も、月に20万円のトレード収益も、すべて仮定の話です。

ここで明確にしたかったのは、平均的な世帯の資産があれば、トレードで稼ぐべき目標額は、せいぜい月20万円程度だということです。

YouTubeに行けば億トレードの方法とかバンバン出ていますが、経済的な自由を手に入れるのに、そんな大金は必要ないのです。

逆に1撃で1億円を稼ぐ可能性は、1撃で1億円を失うリスクとの交換でしか手に入りません。経済的自由を目指しているのに、1億円の追証でも背負おうものなら、一生不自由なままになります。 過ぎたるは及ばざるがごとしといいますが、高すぎる目標設定は、それなりの代償をともなうことになるのです。

金融の外に目を向ければ選択肢は増える

さて上のセクションでは、月に20万円の仮収益について言及しました。これだけ目標額が明確になれば、余分な手出しもしなくなります。

たとえば前回の記事「法定通貨を稼ぐならコモディティ市場がベストである3つの理由」のなかで紹介した売りシグナル。ほぼ同じ数字が2023年12月26日にも出てきました。

年明け後、シルバーは1月2日の年始24.05から23.05まで絶賛1ドルの下落中です。

でも、別に1ドルも抜け幅はいらないのです。シルバーの標準5,000ロットなら、0.3ドルの抜け幅で1,500ドル、1か月の目標額である20万円に到達できます。

このようにトレードで稼ぐべき金額と目的を明確にしておけば、経済的な自由が身近に感じられるのではないでしょうか。

また年7%の運用益も、別に金融だけで考える必要もありません。

たとえば筆者は何件かの収益不動産を保有していますが、実質の運用益は6%から8%程度あります。これに加えて建物自体の売り出し価格も年5~10%程度で上昇していますから、トータルで見れば7%はクリアできます。

筆者で見つけることが出来るくらいですから、逆に言えば、誰でも見つけることができるということです。 経済的自由と聞くと輪郭もぼやけたままですが、具体的な必要金額に落とし込んでいくと、仕事・トレード・投資へのパワー配分も明確になると感じていただけたのなら幸いです。

自分にとっての本物が“本物”

最後に、ここで書いたことは、あくまで筆者一人の経験談です。一人ひとりリスクの許容度も変われば、使える手段や資金の量も変わってきます。

何が自分にフィットするかは、千差万別です。

宝物を見つけるコツがあるとすれば、身近で正しいと感じた人を追って、その人が残した足跡を自分の手と足で再生してみることでしょう。

ぜひ、ご自身にとっての“本物”を見つけてくださいね。

ハッピー・トレーディング!

ココスタ
佐々木徹

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