「仕事の帰宅後、2時間睡眠で朝6時までチャートを見て勉強した」トレーダー・壇上氏 1/3

トレーダーの壇上氏に、これまでのトレードについて伺いました。

壇上氏 プロフィール

暗号資産のトレーダー。2018年、20代で会社員のころに暗号資産のトレードを始める。現在はトレードを減らし、実業にシフトしている。

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取材実施日

2024年2月7日

真面目にトレードの勉強を始めて1,2ヶ月で安定的に勝てるようになる

ーートレードを始めた最初について教えてください。

2018年の夏、ちょうどビットコインのチャートがディセンディングトライアングルを形成していた頃に始めたのが最初です。

当時は20代の会社員で、暗号資産に限らず相場自体がはじめてで、自分の勘だけを頼りに取引していました。

勝ったり負けたりしながら取引を続けていたのですが、2018年11月にビットコインキャッシュの分裂騒動で価格が大きく下落し大損、それから真面目にトレードの勉強を始めるようになりました。

それから1,2ヶ月で勝てるようになり、2019年からは安定的に勝てるようになった印象です。

ーー「真面目にトレードの勉強を始めた」とのことですが、具体的にはどのように勉強したのでしょうか。

トレードワークスでやがみさん、兵頭さん、ELEさんにお世話になって、テクニカル分析を中心に取引の仕方やポジションの取り方などを教えていただきました。

それを補完するように自分でもチャートの形や名前、利確のやり方などを調べるようになり、テクニカル分析についても調べ、自分でインジケーターを作成、データを取って調べるようになったんですね。

その後、トレーディングビューでストラテジー機能を知り、Pineスクリプトを勉強し、インジケーターやストラテジーを作って試すようになりました。

そのほか、過去のヒストリカルデータを見て、どの程度のエッジがあるか、勝率はどの程度かというのも見ましたし、一般的に使われているようなインジケーターはほぼ一通り試せたと思います。

統計を取り、勝率やチャートの伸び方、プロフィットファクターを見て傾向を掴んだあとは、細かい部分でどのように削っていくか、損を減らしていくかなど、ロジックを作っていったり、開発したエッジを売ったりしていましたね。

仕事の帰宅後、2時間睡眠で朝6時までチャートを見て分析した

ーーこの頃はどれくらいトレードに時間を使っていたのでしょうか。

会社員でまだ働いていた頃は、仕事の帰宅後に朝6時までチャートを見て、睡眠時間を2時間に削って分析していましたね。

休職してからは、文字通り丸一日ずっとチャートを見ていました。

ーーやがみさんも弊社のインタビューで「1日15時間チャートを見ていた」とおっしゃってたので、近しい印象があります。(参考リンク

頭の良い人はすぐにコツを掴んで器用に稼げるようになるんだと思いますが、私はそうではないので、ひたすらチャートを見て傾向を掴むといった地道なやり方しか頭に浮かびませんでしたね。

ーー具体的にはなんのチャートを見ていたのでしょうか。

ビットコイン、イーサリアム、リップル、エイダコインを中心に、現在と過去数年分のチャートを見ていました。

値動き的におもしろい時はトレードして、ボラティリティがない時は過去のチャートを見て、というのを延々とやっていましたね。

▼壇上氏のトレード環境

ビットコインは年ごとに癖があり、その癖に合わせてトレード

ーー長い時間チャートを分析し続けた結果、どのような発見や学びがあったのでしょうか。

ビットコインはその年によって癖がある印象でした。

例えば、2021年の価格の暴落の前兆では、3段跳びのように強く上げた後にレンジになって、その後、再び跳ねてから下落するというチャートを繰り返していました。

また、2022年には、価格がほぼ底値のダブルボトルを繰り返したこともありましたね。

その年のチャートの癖があるため、大体それに倣っていれば、その年の取引は多少何とかなると考えています。

切り替えのタイミングは難しいですが、切り替えた後はまたその年のチャートの癖をまた見極めにいくというイメージです。

ーーだいたいどのタイミングで参考とするチャートのパターンを切り替えるのでしょうか。

あくまでざっくりとしたものではありますが、大体は過去のチャートと比較し、「今は何年の何月と似た動きをしている」を見つけてそれに倣って取引する、ということをやっていましたね。

テクニカル分析は一定程度は役に立つ

ーーテクニカル分析については賛否様々な評価がありますが、壇上さんはどの程度有効だと思いますか。

テクニカル分析だけではトレードできませんが、覚えておいて損はないとは思います。

テクニカル分析というのは、過去のチャートの一部を切り取って簡略化し分析する手法ですが、例えばダブルトップというのは、ざっくりとした言い方で言えば、高値を目指そうとしたけど目指せなかったチャートなわけです。

ダブルボトムなら、底値をもう一度トライしようとしたけど下に突き抜けられなかった結果そういった形ができました、という説明だと思うんですね。

各チャートの形と、その各チャートの形がなぜそうなるのかといった要点さえ押さえておけば、価格は常にある程度はランダムウォークで動くという前提で、そのランダムウォークに対してどのように対応するか、例えばどれぐらいロットを張ったらいいのか、など一定程度は役に立つとは思います。

ただ、極端な話、どれだけチャート的には買いで勝率が高そうな形をしていても、大口がぶん投げたら下に突き抜けるわけで、テクニカルにはその程度の信用しかありません。

テクニカル分析だけでは正確性に欠けるため高頻度botレベルの勝率は期待できない

ーー「ランダムウォークに対してどのように対応するか、例えばどれぐらいロットを張ったらいいのか」というのは、例えば「このチャートであれば勝率が高いから大きめのロットを持つ」「確信が持てないから、ポジション持たない、もしくは小さめのロットにする」といったイメージでしょうか。

私の場合、まずチャートのひとつの波に対してトップとボトムを設定し、そこからポジションを取るような手法をとっています。

設定したトップとボトムの距離感に対し今がどの位置にいるかおおよそ把握できるため、それに対してどのぐらいのロットを張るか、反発したらどの程度の利益が見込めるか、逆に突き抜けた場合はどの程度損失が出るか、と予測を立てていきます。

例えば、ビットコインのチャートで44,000ドルをトップ、42,000ドルをボトムとして今の価格が43,000ドルだった場合、そこでポジションを取るとロングもショートもおおよそ期待値的には1:1になります。

期待値が1:1なので、ロングするなら43,000ドルよりは下で取らなければいけないし、 ショートするなら43,000ドルより上で取らなければいけませんので、それぞれの位置に動くまで待つことになります。

42,500ドル付近でダブルボトムが出来たらロングする、もしくは4万3,000ドルより上でダブルトップが出来たらそこでショートする。

または、価格が上昇し48,000ドルでトップらしき形が出来たら4万4,000ドルを背にしてポジションを取る。

ほぼ感覚のトレードになってしまいますが、このようにテクニカルとリスクリワードを結びつけてトレードしています。

ただ、テクニカル分析はポジションを取る指標のひとつとして有効だと思いますが、正確性には欠けており、高頻度botレベルの勝率を期待できるかというとそれはないです。

そのため正確性は他の指標で補っており、例えば、スイングであればインフローとアウトフローを見る、価格帯の反発を見る場合はVPVRを活用するなど、テクニカルは複合的な使い方が有効だと思いますね。

ある程度割り切った付き合いができるならテクニカルもある程度は有用だとは思います。

ーーテクニカル以外で見ている指標について教えてください。

VPVRと取引所の残高は見ていますが、それぐらいですね。

オーダーフローは多少見ていますが、盲信はしていませんね。

本当に強いバブルは日足では押し目が弱く入れないので苦手

ーー「2018年の冬から2019年の頭にかけて真面目にトレードの勉強をするようになり、1,2ヶ月で勝てるようになった」とのことですが、2020年以降は順調に毎年勝てたのでしょうか。

バブル相場が苦手なので、2020年、2021年はむしろ不調でしたね。

本当に強いバブルでは、短期的には小さい押し目はありますが、日足ではほぼ押さずにひたすら上に上がるので、一回逃すともう入れないんですよね。

テクニカルで取引していると押し目を待ってしまうので逆にそれが足枷になってしまうんです。

なので2024年、2025年に訪れるだろう暗号資産のバブルもうまくとれないだろうと思いますね。

私は2万ドル以下で仕込んだビットコインの現物を4万ドル付近で利確していて今はポジションを持っていないのですが、もしここからさらに上がり続けたらもう多分乗れないです。

ーー現在ポジションを持っていないのは、上と下、どちらに動くかわからないからでしょうか。

そうですね。

長期で見ればいずれ上がってはいくとは見ていますが、その前に落ちて押し目ができたらラッキー、落ちずに買う機会が見つからなくても何が何でも乗らなきゃいけないとは思ってないので、そのときは仕方がないなと思いますね。

ビットコインに限らず触れる機会は多少はありますし、仕事も順調ではあるので、その中で、ビットコインに張り付いて今のような動かない市場をひたすら眺めて時間を潰すよりは、他にやることもありますし、そのほうがお金にもなるので。

現在はトレードを減らし事業にシフト

ーー専業トレーダーだと勝手に認識していましたが、仕事もされているのですね。

いまは翻訳の仕事をやっているのですが、いまはそちらが少し忙しいというか、むしろ翻訳の仕事がメインでいまはあまりトレードできていません。

そもそも界隈にいる天才と違って私は凡人なので、トレードでずっと食っていけるとは思っていなくて、分をわきまえた身の振り方をしておきたいと思っています。

地に足つけた方法で、事業にシフトしつつ、トレードはお小遣い稼ぎと捉えて、最近はほとんどトレードしていないですね。

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全三回目の壇上氏のインタビュー、2記事目に続きます

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