「一見、紙くずに見えるものから有望なものを見つけられれば相応のリターンが得られる」初期ビットコイナー 5/7

仮想通貨を中心に、広く投資に携わるsugumatu氏。ビットコインについては2010年に出会い、以来、マイニングや投資などで現在まで深く携わっている。そんなsugumatu氏に仮想通貨以外の投資や仮想通貨の取引手法・考え方について話を伺った。

sugumatu氏 プロフィール
2010年よりビットコインのマイニングを行う初期ビットコイナー。ビットコインを教えてもらったインドの開発パートナーから2010年~2011年に約2500BTCを購入、2010年12月から自己マイニング、2014年~2016年に追加自己購入290BTCと保有。現在もBTCは当時の総所持数の65%は保持しており、残り35%は2013年、2014年頃からアルト(ETH、AR、他)と不動産、株式、現金等に分散投資。初期より仮想通貨領域でさまざま経験を経て、現在は仮想通貨に留まらず不動産など広く投資家として活動。日本最初の仮想通貨SNSサイト、http://cryptpark.com を運営。Twitterアカウントは https://twitter.com/sugumatu
インタビュー・編集:内田 誠也
執筆:sugumatu

インタビュー内容

  • 仮想通貨以外の投資についてはどのように考え、なにに投資されていますか。
  • 不動産はこれから需要が伸びそうな地域に投資されているのですね。
  • sugumatuさんの投資手法について教えてください。

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不動産は人口ボーナスに注目し投資

ーー仮想通貨以外の投資についてはどのように考え、なにに投資されていますか。

オーストラリア、カナダ、アメリカで自宅用と投資用物件として5件の不動産を購入しています。投資用物件はウッドショックやウクライナ紛争前から購入しており、将来値上がりすれば売却を考えています。オーストラリアの投資家ビザも取得しており、オーストラリア国債や株式、米国株式にも投資しています。

sugumatu氏の不動産物件写真1
sugumatu氏の不動産物件写真2
sugumatu氏の不動産物件写真3

今後は更に途上国の不動産購入を考えていますが、土地、住居、ビル、或いはこれらの購入が難しい国である場合はコンドミニアムなどの不動産の購入を考えています。でも、マレーシアのジョホールバルやドバイのように埋め立てて土地を一気に増やしたような場所のコンドミニアムは供給過剰になりやすいので人気地区以外は避けないといけないと思っています。不動産でも需給を考えるのは重要だと思います。

ーー不動産はこれから需要が伸びそうな地域に投資されているのですね。

はい、今までもそうでしたが、今後も需要重視ですね。あとは経済の高度成長を支える要件の一つとなるのが人口ボーナス期であると考えているのでこれも重視しています。少し話は長くなりますが、本格的な人口ボーナス期を迎えるのがインドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピンで、インドネシアは2044年、マレーシアは2050年、ミャンマーは2053年、フィリピンは2062年まで人口ボーナス期が継続すると予測されています。

更にインド、バングラデシュ、パキスタンが長期の人口ボーナス期を迎えることになります。これら3カ国は人口の絶対数が多いことも魅力で、インドは約14億人、バングラデシュ約1億7千万人、パキスタンは約2億3千万人の人口を抱えています。インドは2060年、バングラデシュは2051年、パキスタンは2072年まで人口ボーナス期が継続すると予測されています。私の投資パートナーはインド人なのでインドには力を入れる予定です。

アジア地域以外では、メキシコ、ブラジルが現在、本格的な人口ボーナス期を迎えています。中南米地域全体では 2033年まで継続します。同様に中東地域もトルコ、イラン、サウジアラビアなどが本格的な人口ボーナス期に入っています。

トルコは2037年、イランは2044年、サウジアラビアも2049年まで人口ボーナス期が継続します。

そして、長期的な視点から注目されるのがアフリカ諸国です。2030年前後から本格的な人口ボーナス期を迎えることが予測されています。

南アフリカ共和国は2025年、エジプトは2033年からそれぞれ人口ボーナス期間に入るとみられます。アフリカ全体では人口ボーナス期が2089年までゆるやかに続くようです。

これらの国の人口ボーナス期を勘案しながら、日本の1970年代ぐらいの状況の国に投資したいですね。

投資パートナーと現在はこのような国と不動産を調査しており、5年以内に状況がよければ投資を考えています。でも、これらは分散投資という意味で、自分の手に負えないほどの不動産を購入する予定は今のところないです。

一見、紙くずや残骸という誰も見向きしなかったものに可能性を見出しリスクを取る

ーーsugumatuさんの投資手法について教えてください。

過去

私は大学3年頃から「3点チャージ投資法」という手法を使って株式投資を始めました。

これは移動平均乖離率-15%以下、RSI(相対力指数)25%以下、VR(ボリューム・レシオ)70%以下という3つのテクニカル指標を用いて買い時を判定し、利益が出たら10%~15%の利益で売却し、売買を繰り返すことで資金を増やしていくという手法です。

大学生時代は時給1000円のアルバイトで貯めた60万円を元手に、この手法で資金を増やすことを心掛けてました。

また、非常に精巧なペーパークラフトである、Haliński製のペーパーモデルをポーランドから輸入しオークションで販売することも始めます。当時ポーランドは物価が非常に安く、ペーパーモデルはかさ張らず、軽かったので送料も安く、総合的に安く仕入れることができました。当時は1冊1000円弱で仕入れたものが6000円~8000円で落札されました。

下のyoutubeで完成したものが投稿されてます。プラモデルのようにも見えるのですが、これは紙でできています。

このようなものを一回60冊ごと輸入して、オークションやオークションで知り合った木工所にも販売してました。その木工所ではペーパークラフトの教室も開いてましたのでこのことも資金を増やす上で非常に大きかったです。

社会人になると日本で最初のシステムトレーディングソフト「パイロン」というソフトを購入し、3点チャージの3つの指標と、四季報CD-ROMから財務状況が良い銘柄を「パイロン」にインポートし、バックテストを繰り返して検証し、3点チャージ投資法をより統計的に優位性のある手法に改善して使用してました。

システムトレーディングソフト「パイロン」のサイトのアーカイブは下になります。どのようなソフトなのかは確認できます。(現在、このソフトの販売は終了していますので購入できません)

https://web.archive.org/web/20050404045602/http://www.pylonsoft.com/index.html

3点チャージ投資法は暴落後のリバウンドを狙う手法でリバウンドしない株も拾ってしまう可能性が高いことと、3つの条件が厳しめに設定されていたので条件に合う状況があまり来ないという2つの弱点がありました。

この弱点を改善し、3つの条件を緩めに設定し、財務諸表上のリスクのある株を拾わないように改善していきました。そうして比較的安全で安いポイントで買うことにこだわりました。これにより機会が増えて資金は順調に増えるようになっていきました。

その後は世界最初のシステムトレーダーソフトである「トレードステーション」を購入し、システムトレードにのめり込むようになります。FXも始め、メタトレーダーなどでシステムトレードのプログラミングをしながら投資していくようになります。

3点チャージは逆張りのシステムだったのですが、利幅はあまりとれません。このころのシステムトレードでは利益を伸ばすことを狙ってトレンドフォロー系の手法を取り入れました。

また、Zulutrade(ズールトレード)という世界中のプロトレーダーの中から成績がいい人を選び、そのトレーダーの取引をコピーして自動売買できる自動取引プラットフォームがあるのですが、そのトップランクの人のIDからつながりを作って、ヒントを貰って戦略に取り入れたりもしていました。それが下で紹介しているパラボリックを使った手法で、今も使っている手法です。

社会人になって約10年経過し、2008年に独立する時には貯金は約1,500万円、株式、FX投資とオークションで得た利益は約6,250万円になってました。(合計 約7,750万円)

独立した後は株式投資やFXはほぼやめて、これらの資金をWeb開発やシステムトレード開発などの事業に使いながら、2010年後半からはマイニングを始め、仮想通貨に傾倒していくことになります。

2013年12月頃からはXRPのオークション販売も始めました。以前も言いましたが、当時は世界でも日本にもまだXRPの取引所はなく、海外で購入するのも非常に難しかった時代です。私のほかに3人販売している人がいましたが、私は日本での最初にXRPを販売したうちの一人でした。(まだ、仮想通貨に関する法律は全くありませんでした。)

オークションのアーカイブは下で見ることができます。https://aucview.aucfan.com/yahoo/h183624861/

現在

大学3年の時にアルバイトで貯めた60万円をもとに株式投資、FX、オークションを始め、仮想通貨が始まった初期に投資できた運もあるのですが、大学時代から見ると資金は現在数万倍になっています。

・テクニカル

テクニカル手法としては、パラボリックのマルチタイムフレーム分析を使用しています。これはテクニカル指標のパラボリックを表示させた各時間足のチャートを切り替えて(1分足から月足までパラボリックを表示させて)、基本的には1日足、3日足、週足、月足などのより大きな時間足のトレンド方向に逆らわずについていくという方法です。パラボリックはトレンドフォロワーがよく見ているテクニカル指標です。

私は長年、長期投資に使用していますが、自分の使用する時間軸より一つ上の時間軸や2つ上の時間軸も併せて見るようにすれば短期投資でも使えると思います。私はこの手法を使っていなかったら、投資の世界に今存在できてないと思います。自分では利を伸ばす投資には必須だと考えています。

この手法を身につければ、おそらくほとんどの人は逆にポジションを持つということは極力減らせるようになると思います。市況が悪くなった時も大きな時間軸、例えば週足や月足のパラボリックの方向に気を付けていれば天井で売ることは難しいですが、下げトレンド中でもポジションの資金調整は十分に可能だと思います。アルトコインの値下がりもビットコインやイーサリアムのパラボリックの動きを見ていれば、事前に予測できるようになるので対応できます。

普段使いの方法としては大きな時間足である、月足、週足、3日足、日足のトレンドが揃った時だけ、そして、短い時間足でタイミングを取って押し目でポジションを持つ。そのようにして使います。大きな時間軸のパラボリックの方向をそろえるだけでトレンドに乗りやすくなります。

普段使いでも役に立つと思いますが、バブル崩壊後、長い間停滞した後の底値付近から月足や週足パラボリックの上向き転換点で資金投入できれば最強の手法だと思いますね。仮想通貨では成長から来る伸びしろが非常に大きいので利益を丸ごと取れたなと思うこともありました。

例えば、XRPは2020年7月と8月に下のように月足パラボリックの上向き転換を予告をしてました。Twitterですので以下の事はリアルタイムでつぶやいています。

XRPは上で投稿したように2020年7月27日に22.8円だったのですが、8月3日に月足パラボリックが上向きに転換し、2020年11月17日には下のようにXRP/BTCやXRP/ETHのチャートでも同じように月足パラボリックの転換が起こってさらに上昇しやすくなると予告し投稿しました。

その後はXRPは2021年4月15日に約7.7倍の約200円まで上昇しています。

当時のチャートは下になります。

別の例では、Bittrrent(BTT)は2021年1月9日に0.034円でしたが、下記のように月足パラボリックの転換を予告投稿しました。その後、3月まで連続して投稿していきます。下の「Twitterで会話を全て読む」というリンクをクリックすると読むことができます。

2021年3月22日には約0.37円となり、約10倍になりました。

その後、下で投稿したように2021年4月4日にはBittrrent(BTT)は約0.91円まで上昇し、1月9日の月足パラボリックの転換から約27倍となり、同日に利確しました。

その時のチャートです。

最初はチャートを時間軸を切り替えて多面的に見るのはめんどくさいですが、できるだけ大きな時間軸の方向に多くの時間軸がシンクロした方向に乗っていくのがコツですね。

なお、私は実践で常に使っていますが、もしこの手法を使用するなら、各時間足のパラボリックを表示させて自分でも体得でき、確信を持てるぐらいになってから実践で使っていただきたいです。経験なしに最初から大きなポジションを持つのは危険です。

各時間足を切り替えて表示して見ていると、大きな時間足のパラボリックの方向ほど影響が強いということがまずわかってくると思います。そして、各時間足のトレンドの強弱バランスの総和が現在の価格の方向性を決めているということがつかめてくると思います。大きな時間軸のパラボリックの方向とパラボリックの角度を見ることが重要です。

長い間使っていると見えてくるものが多くなって、チャートのクセや価格変動の法則がわかってきます。

・アルトコイン投資

私が特にアルトコインに投資する時に考えている視点はこれです。

『まだ世界でもほとんど知られていない過小評価されている、実需が予想できるものを丹念に探して初期に多くを投入する』

投資格言で言えば「人の行く裏に道あり花の山」に当てはまります。

当初は数百万円の単位で資金を膨らませることを念頭にやってましたが、最近では資金量が増えた為、1通貨あたりの投入資金は数百万円〜数千万円、時には数億円単位になってきています。財閥が大きな利益を得た方法をヒントにしています。

財閥の創始者は究極的な投資家でもあるわけですが、三菱財閥の創始者の岩崎弥太郎は、新政府が紙幣を全国統一する際、藩札を買い上げることを察知し、紙くず同然の藩札を10万両(約130億円)分も買い集めて躍進の基礎を築いたようです。安田財閥の祖である安田善次郎にも太政官札で似たような話があります。

浅野財閥の祖の浅野総一郎も、タダ同然のコークスの残骸をセメント製造時の燃料になることを研究して買い占めました。そして、日本のセメント王と言われるほどの莫大な利益を手に入れています。

いずれにしても、日本が発展する中で一見、紙くずや残骸という誰も見向きしなかったものに可能性を見出してリスクを取って買い集めています。財閥の祖を例にするのも恐れ多いですが、仮想通貨投資で稼ぐヒントにもなるのかなと思っています。

仮想通貨は一見、紙くずや残骸のように見えても、その中に価値があるものは沢山あると思います。目利きは必要ですが、適切な有望な通貨を選択すれば長期的にはそれ相応の価値になると思います。

私は実際、Monero (XMR)、DASH、XRP、Arweave (AR)、Decentraland(MANA)、ECOMI (OMI)、CEEKなどでは初期に大量に購入しており、投資資金は十数倍~数百倍になりビットコインやイーサリアム以外でも大きな資産を築けました。

Monero (XMR)、DASHは取引所の流動性供給の為に購入していたものですが、XRP以降の投資では、私のコミュニティーやTwitterで初期の頃から紹介をしていました。私のコミュニティーやTwitterで検索していただければわかると思います。

(2017年にXMRは2,527%、DASHは9,265%、XRPは36,018%、2021年にARは2,314%、MANAは4,611%、OMIは16,841%、CEEKは31,418%の上昇しています。)

「3点チャージ投資法」のように安く買える場所を探し、財閥が大きな利益をなした時のように買い集め、更に長期的に成長すると思われる伸びしろのある有望通貨に投資すればおそらく資金はより大きくなっていくだろうという考えのもとアルトコイン投資を続けています。

※この方法はリスクもありますので、最初に丹念に調べる必要があります。ホワイトペーパーをよく読み、気になることは運営にも聞く必要があります。開発技術の力量や運営の熱意も初期に感じ取る必要があります。自分でもよく調べて自分が理解できないものや自己責任でできないものには決して投資しないようにしてください。投資は自己責任で行いましょう。

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